神霊が乗る神輿

わっしょい!わっしょい!

今、目の前を神輿が通り過ぎた。

ふんどしをしめ、祭り半纏を着た兄さん、どんぶりを着けはんだこの姐さんが神輿を担いで元気の良い掛け声とともにねり歩く。

神輿を担いでいる人間は気合十分、この日を待ち焦がれいた。

掛け声はわっしょい!わっしょい!

この声を聞けば祭り、そして神輿。

神霊を乗せる神輿

昔、中国でも韓国でも日本でも偉い格式の高い人を乗せて歩いたものが輿という乗り物。

手で持って運ぶ輿もあれば、肩に担ぐ輿もあった。

いずれも身分の高い人だけが乗ったもの。

そして神霊が乗る輿を神輿と呼ぶ。

神輿の神霊入れ

祭りの日にあわせ、神社の神職たちの手で神輿に神霊を入れる。

儀式は厳粛に執り行われる。

神輿は四隅に蕨手(くるりと曲がる)のある屋根がついており、屋根の下には神霊の入る部屋がある。

ゆえに神社のような形をしていたり、鳳凰が飾られている神輿が多い。

神輿のねり歩き

神輿の担ぎ手は氏子

神輿はその神社の土地に住まうもので神社の氏神様を祀る氏子によって担がれていた。

氏神様を祀り、その土地に住む人を氏子いう。

例えば引っ越してきた新参者は外部者であり担ぎ手には迎えられない。

最近は担ぎ手である氏子が少なくなり、土地の者でなくても担ぐことを認めている神輿もある。

神輿のねり

神霊が遷った神輿はその土地をねり歩く。

五穀豊穣、大漁追福、商売繁盛、家内安全、無病息災などの招福祈願と厄除祈念として行われる。

神輿を荒々しく揺さぶる行為は神霊を活性化させ、神の霊威を高める意味がある。

土地全体に神霊の力が及ぶようにねり歩き、そして神社へ戻っていく。

神輿の担ぎ棒に乗る

神輿を担いで練り歩く中、担ぎ棒の上に乗る人を見ることがある。

揺れる神輿に乗るのも凄いが落ちたら下敷きになり大ケガをしそうだ。

神霊の鎮座する神聖な神輿に乗るとは問題だとする地域もある。

東京都では神輿に乗る行為は禁止されており、6か月以下の懲役または50万円以下の罰金が処せらる。