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ゴミの分解時間とバリの漂流ゴミ、プラスチックを食べて死ぬ

ゴミの分解時間

ゴミが分解されるまでにどれだけかかる?

先日、訪れた PADI office に気になるポスターがあった。

解り易いデザイン。

葉っぱ

木の葉やリンゴの芯が堆肥になるには2~5週間

紙は6ヵ月。

半年もかかる。

タバコ

タバコは5年もの時間が必要。

海にポイ捨ては是非止めよう。

空き缶

空き缶などの金属は50~200年とさらに長い。

人間の寿命と同じかそれ以上。

ビニール袋

ビニール袋(Plastic Bags)300年。

薄いビニールなのに3世紀にわたって存在する。

プラスチック

ペットボトル容器のようなプラスチックは100~1000年。

1~10世紀の長きにわたり不要な状態で存在。

プラスチックは軽量で丈夫で便利だが丈夫ゆえ廃棄には不便。

ビニール袋でもプラスチックでも一度作ってしまうと100~1000年もこの世から無くならない。

少しづつ形を崩しながらこの世に残る。

ちなみにナイロンの釣り糸は600年かかる。

それぞれの時間は無機物に変化するまでの時間、生分解プラスチックになる。

漂流ゴミ

ユーチューブ

一昨年気になるシーンを体験した。

最近騒がれている海洋の漂流ゴミ。

昨年1月、ユーチューブに漂流するゴミのシーンが流れ話題になった。

バリ島

場所はインドネシアのバリ島の海。

ちょうどこの1ヵ月前、私はバリ島の海でまさしく漂流ゴミの中で潜る体験をした。

海に飛び込む前から水面に多くの漂流ゴミが目立つ。

何回もバリ島の海を潜ったがこのようなことは今まで一度もなかった。

水中に潜るなり、その光景に唖然。

ゴミがいっぱい

ゴミは水面だけに浮いているのではなく、深度10mまでの浅い水深いったいに漂う。

魚でいっぱいの水中。

ゴミもいっぱい。

ゴミの種類はお菓子の袋、赤や白のレジ袋、使い捨てフォーク、ファーストフードのビニールカップなど。

特にビニール袋が多かった。

ほとんどがプラスチックゴミ。

サンゴにひっかかるビニールを外しながら潜った。

ダイビング後、ガイドに何処から流れてきたゴミかと聞くとよく解らないがジャワ島の方だと言っていた。

ジャワ島の一部では海へゴミを捨てているのか?

とその時はやるせない怒りのようなものを感じた。

理由を知ったのは後日しばらく経ってからだった。

陸上のゴミが海へ流出

インドネシアには日本のようなゴミ処理場という施設がない。

ゴミはゴミ集積場に集められるだけ。

そのゴミ集積場は川岸に多くあり大雨などが降ると増水した水と一緒にゴミは川を下り海へ流出。

なんとも惨たらしい状態。

流出ゴミはインドネシアだけではない。

世界的にゴミは海へ流出

様々な国でゴミは海へ流されている。

日本沿岸でも海岸に打ち上げられたゴミに中国語や韓国語が明記されたものも多い。

また日本からもゴミは流出している。

311の東北の津波では大きな被害をだした。

このとき海へ流出したものが多量の漂流ゴミ。

そして一部は他国の海岸へ流れ着き、今だ太平洋で漂流。

プラスチックを食べて死ぬ

海鳥が誤食

下の動画は漂流ゴミのプラスチックによる海鳥たちの被害について語っている。

海岸で死んでいた海鳥の胃袋はプラスチックでいっぱい。

胃袋の中に234個ものプラスチックの破片。

エサと間違えて浮いているプラスチックを食べる。

そして消化されず胃の中に残り、累積され、栄養不足で死ぬ。

ヒナの胃もプラスチックでいっぱい

90日で死んだヒナの胃からは最高276個のプラスチック片が見つかる。

体重の15%。

重さを人間で換算するとピザ12枚分のプラスチックを食べたことになる。

全世界で

これは一部地域で起こっている事ではない。

全世界で起こっている。

海鳥だけではない、魚、イルカ、クジラ、カメ、サメなど様々な動物がプラスチックゴミを誤食している。

そして今、人間も知らずしらずのうちにプラスチックを口に入れている。

今すぐにするべき事は使用するビニール袋やプラスチックを減らす。

ゴミが川や海へ流失しない仕組み作る。

川に流れるゴミを回収、水底に沈むビニール袋やプラスチックを回収していくこと。