ケラマのダイビング2ダイブ目の出航
エメラルドグリーン
昼食を終え、いよいよ2ダイブ目の出航。
陽射しも降りてきて海の色がひときわ美しい。
港を出れば直ぐに透明度が上がる。
エメラルドグリーンに見える水底は真っ白い砂地であることを意味する。

白い砂地の海底
日本列島本島では、砂地ほとんどが火山で出来た岩が砕けた砂なのでこのような色にはならない。
沖縄などの南国ではサンゴが砕けて出来た砂なので白い。
それゆえにこの素晴らしい海の色が出来る。
関東近辺の伊豆の白浜や伊豆七島の新島と神津島にも白い砂浜があり、エメラルドグリーンの海が見られる。

ボツンボツサンゴ
竜宮城のオオイソバナ
移動時間10分ほどで2ダイブ目のポイントに到着。
無人島の嘉比島の南側にある「ボツンボツサンゴ」というポイント。
パーマネントブイにボートを係船してダイビングが始まる。
水深5mから26mまで斜面を降りていく。
所どころに竜宮城に出てくる花のようなオオイソバナが点在する。

ライトを当てると赤く発色する。
竜宮城にある海の中の花だ。
オオイソバナは動物
オオイソバナと言う名前のこの花、実は植物ではなく動物。
植物は太陽の光を受け、光合成をして自分の体の中で栄養分を作る。
動物は体外から栄養分を取り入れる、一般には食べると呼ばれる行動。
オオイソバナはサンゴの仲間で赤い枝に沢山のポリプ(触手)をつけプラントンを捕食して栄養を取り入れている。
写真で見る赤い枝の先についている白い部分が全てポリプ。
ポリプは小さく裸眼では判断しにくい。

白い砂の水底と青い海、そしてオオイソバナの取り合わせが美しい。
竜宮城
まさに竜宮城の入り口。

小魚たちも棲家としてオオイソバナを利用している。
外敵に襲われたときに逃げる隠れ家。
小魚がオオイソバナのポリプに捕食されることはない。

この色だけで満足。
赤の濃いオオイソバナの向こうに景色が見える。
陸上に持っていけるなら持って行きたいがオオイソバナは直ぐに死んでボロボロになってしまう。
深海に生息する赤サンゴや桃色サンゴは陸揚げした後も固く形を残す。
海中の中だけで見られるお宝。
ダイバーだけしかその美しさを見ることが出来ない。