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マスクの手入れ
分解の必要性
ダイビングマスクもたまには手入れをしないといけない。
湿ったまま長い時間置いておけばカビが生えてしまう。
そんな汚れはマスクを分解してカビ落し薬に浸けて除菌する必要もある。
一般に自分でマスクを分解する人も少ない。
分解は組み立てに責任を
分解したなら組み立てにも責任を持たないといけない。
下手をすれば水中でマスク内に水が浸入してくる。
1ダイブをマスク内2/3を浸水し続け作業をしたこともあった。
息苦しくもなるのでマスクには隙間を作らない組み立てが必要だ。
タバタのマスクFreedom Ceos M-212を分解掃除、組み立てをしてみる。
マスクには分解できないものもある。
Freedom Ceos M-212
分解手順
まずマスクを用意する。

このタイプのマスクはプラスチックのドライバーのようなものを使用して分解する。
仕組みはとても簡単で慣れていればあっと言う間に分解出来てしまう。
最初にやることは眉間の間にあるストッパーを外すこと。
ストッパーを外す

ストッパーはマスクの内側に付いている。
白い小さなパーツだ。
シリコンゴムで隠れているため良く見えない。

シリコンゴムの額にあたる部分を下に折り曲げると見える。
青いプラスチック枠の眉間部分に白いパーツが上下に見える。
①のパーツがストッパー
②がマスクレンズ押さえてる枠だ。
専門工具

傷をつけないようにプラスチックの専門工具で①のストッパーを前面に押し出す。
気をつけないとストッパーがすっ飛んで紛失する。

ストッパーが外れた。
ストッパーが浮いている。

これがそのストッパーだ。
失くさないように保管する。
レンズ枠を外す

次のステップはレンズ枠を外す。
さっきと同じ内側の眉間部分、②の部分を専門工具で前側に押す。
レンズ枠は上下左右4ケ所のフックで止まっている。
フックと言っても爪が溝に引っかかってる程度のものだ。

内側から②の部分を工具で前へ押し出すとレンズ枠の上部分のフックが外れる。

工具を使うのはここまで、後は手だけで外れる。

上部フックが外れているのを確認する。
今度は表側からレンズ枠を上部へ軽く優しく引上げる。

すると左右下部のフックが外れる。
レンズ枠が外れればレンズはシリコンゴムに乗っているだけだ。
レンズを外す
シリコンゴムにレンズが密着してついているので無理をせずにマスク内側からゆっくり押し剥がす。

レンズが外れれば完了。
レンズは左右兼用、度付きレンズの場合は左右の記しをつけておく。
分解完了

①フランジ(シリコンゴム)
②レンズ押さえ枠
③ストッパー
⑤キール(マスク枠)
⑥耐圧レンズ 2枚

ストラップのボタンのようなパーツは嵌め殺しになっているので外さない。
外せば壊れるのでパーツとして所持していない限り外せない。
分解は以上で完了だ。
カビ取りや汚れ落としはこの段階で行う。
組立はこの手順の逆をする訳だが注意と少しのコツがいる。