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皆既月食
月食
今夜の空は月が見られるだろうか?
月食が見られる。
それも全体が変わる皆既月食だ。
満月の月、全体が赤銅色に染まる。
日食は太陽のことで、月食は月のこと。
日食
日食は太陽→月→地球と3つの星が直線にならんだ時に起きる。
太陽と地球の間に月が入り、太陽の光が月で遮られ、部分だけ太陽に影ができる。
全体を覆わない日食を部分日食、全体が覆われる時には皆既日食と呼ぶ。
部分日食と皆既日食の両方合わせて日食と読んでいる。
直接見るときは太陽が眩しすぎるので日食の変化は解らないし、目にも悪いので日食用の光を強く遮るサングラスが市販されている。
日食を見る場合は必ず専用の保護サングラス使うと良い。
月食になる訳
星の位置
今晩見られるかもしれない月食は月なので裸眼でも十分確認できるし危なくもない。
月食が見られるときは日食と星の位置が違う。
太陽→地球→月と3つの星が一直線に並んだ時に見られる。
満月の状態で月に照らす太陽の光を地球が遮り、月に影ができる。
この状態が月食だ。
月食は地球の影
全体に影ができ、真っ暗な状態になった時が皆既月食だ。
本来ならこの影は黒くなり何も見えない筈だ。
これがやや赤く見える。
全体には赤銅色に見える。
地球から少しの赤い光
何故かと言うと太陽から放射された光の中で地球の表面の大気圏を抜けた赤い光が変曲し暗くなった月に当たるからだ。
太陽から放射された光の中で赤い光だけが地球の大気を通っても遠くまで届く、なので朝焼けや夕焼けが赤く見えるのも同じ原理。
青い光は色々な粒子などに遮られ、反射され、分散され地表まで届かない。
空が青く見える理由でもある。
皆既月食を見たい
方角と時間
今夜、皆既月食が見えるのは南東の方角。
時間は部分月食が20:48から始まる。
今回皆既月食は21:51~23:08と長く、赤銅色に見られる時間が1時間17分もある。
最絶頂は22:30
最後の部分月食が終わるのは夜中の00:12だ。
仕事帰りの帰路の途中、南東の方角を見上げれば珍しい赤道色の満月が見られるかもしれない。
双眼鏡
裸眼でも良いがバードウオッチングするような双眼鏡を持っていれば使って見て欲しい。
赤いクレーターが見られるかもしれない。
今日の皆既月食は日本全国何処からでも同じ時間に見られる。
次回のチャンスは
今日のチャンスを逃せば次回、皆既月食を見られるのは東北では、今年の7月28日にもう一度チャンスがあるが他の場所では時間が合わない。
今回と同じように日本全国で皆既月食が見られるのは2022年11月8日、4年9ヶ月も先だ。
今は少し薄雲がかかっているが赤銅色の満月が見られることを期待したい。