ウミウシの季節

キイロウミコチョウ

キイロウミコチョウは少なめ。

今の大きさは4mmほどと超小さい。

普通に泳いでいたら見つけることは難しい。

見るにはゆっくり

水底近くをじっくりゆっくり捜さないと見つけられない。

キイロウミコチョウは小さいがとてもよく動く、年中移動しているので海藻や石の陰に隠れてしまうことも多い。

黄色い点が見えたら側に寄ってじっくり見てみる。

それがゆっくり動いているように見えたらきっとキイロウミコチョウだ。

大きさは6mmぐらいに育つ。

夏にはあまり見かけない、見つけたとしても1~2mmほどの大きさだ。

テトラ工事

以前は1匹見つけるとそこらじゅうで見られた。

2011年秋に江之浦港の右沖数10メートルにテトラポットを沈めてから少なくなった。

数週間の工事の振動と流れが変わってしまったのが原因だと思われる。

あれから7年が過ぎるが以前ほど多くはいない。

運が良ければキイロウミコチョウが泳いでいる姿を見ることができる。

左右両方の翼をバタバタと振りながら泳ぐ。

小さいながらもなかなかの見ものだ。

ミアミラウミウシ

呪文のようなミアミラ

活舌がうまく回らない。

ミ・ア・ミ・ラ・ウミウシ喋りにくい名前だ。

大きさ5cm

聞いている方も1度でだけではハッキリ聞き取れないらしい。

最低3回は繰り返す。

ミ・ア・ミ・ラ・ウミウシ、ミアミラとは何を意味するのか?

今年も現れた

昨年出現したのも確かこの時期だった。

大きさ9cm

右上にオレンジイロの臭いを判断する2つの触覚と中央左のオレンジに白ラインのフサフサした鰓。

それにしても派手な色。

オレンジ、エンジ、紫、青、白、黄とカラフル。

綺麗と言ってよいのだろうか。

なんか気持ち悪いような感じすらする。

これも外敵から身を守るためなのか?

毒を取り込むウミウシ

ムカデミノウミウシ

まだ大きさは3cmほど。

色も触覚以外は白っぽい。

触角は紫のラインが入る。

背中にフサフサがあるウミウシをミノウミウシと呼ぶ。

これから寒い時期に育ち、12cmぐらいの大きさに育つ。

関東近辺では綺麗なブルーからパープル色で比較的見つけやすい。

テトラ工事で激減

このムカデミノウミウシも2011年テトラポットの設置工事の後は少なくなった。

工事が行われる前はそこら中、いたるところにいた。

見つけようとしなくても視野に入ってくる。

1匹いれば、2匹、3匹と続けて見つけられた。

工事時の振動と海流が変わってしまったせいなのかはわからない。

それともエサが少なくなったせいなのか。

ヒドラを食べて刺細胞の武器を持つ

ムカデミノウミウシのエサはヒドラの仲間。

怪獣のような名前のヒドラはイソギンチャクやクラゲの仲間。

獲物を刺細胞で刺して毒を注入し、麻痺したエサを食べる。

当然ヒドラも刺細胞を持っている。

ムカデミノウミウシはそのヒドラを刺細胞ごと食べてしまう。

けれど刺細胞は消化せず、そのまま上手に背中のミノの中にしまい込む。

つまり背中にあるミノのフサフサの中にはヒドラの刺細胞がぎっしり入っている。

この部分を素手で触ると刺されてしまう。

ムカデミノウミウシはヒドラをエサにすることでミノを刺細胞貯蔵庫にして外敵から身を守っている。

ちなみにヒドラは渦鞭毛藻も体に飼っている。

この渦鞭毛藻もムカデミノウミウシは体に取り入れ光合成をさせることで栄養補給している。

台風12号で荒れた

大荒れ

今年は7月29日に襲った台風12号の影響で、深度6メートルより浅い場所の水底は大きな石が転がりまわり、何トンもあるテトラポットまでも移動した。

石の表面は苔や海藻、付着生物がなくなり、磨き上げたように綺麗な玉石になっていた。

深度12メートルの水底でも大きな石が転がって動いていた。

オーバーヘッド

この動画は8/7台風13号によるウネリだ。

時折り左側の堤防を越える波がはいる。

台風12号はこれよりも大きな波が打ち寄せ、車や物置までも流した。

浅い場所の水底生物はほとんど死滅してしまったように思う。

その影響もあり、ウミウシも少なめだ。

時間かけて増えていくのだろう。