高級食うな重

うなぎのかば焼き

うなぎのかば焼きを使った鰻重は昔からの大好物だ。

うなぎの脂の乗った旨みと香りの良い甘辛いタレ、薄くひかれたご飯がなんとも言えない。

お重の箱も漆を使って作成されたような贅沢な見栄えを持っている。

値段が高いので1年に1~2回食べる程度。

うなぎ屋は凄い

以前から思うのだが鰻屋というのは凄い店だと思う。

何故かというと他にはない特別な商売だからだ。

ほとんどの飲食店業では数多くのメニューが存在する。

たった1種類の魚だけで商売が出来る飲食店業を他に知らない。

寿司屋には数多くの魚がある。

海鮮魚屋にも数多くの魚がある。

飲み屋にも何種類かの魚がある。

たった一種類の魚

うなぎという魚1種類だけで営業ができるというのはとても凄いことだと思う。

メニューは、かば焼きか白焼きの2種類、あとはそのまま食べるかごはんの上に乗せるかだ。

きも吸いがつけば上等で、無くてもそれで済む。

これだけのメニューの少なさで客が来る、そして利益が得られることに感心している。

うなぎ昇りに上がる

うな重は1万円以上に?

50年前に1000円前後だったうな重の値段は今や4000~6000円に値段が上がってしまった。

そして今、うなぎの子供のシラスウナギが不漁で夏以後の鰻重が大幅に値段が上がりそうだ。

うなぎの一生

2009年にうなぎの産卵場所がサイパンのマリアナ海溝近くということが解かった。

産卵をすると孵化後にフィリピン、台湾、日本へと流れに乗って泳いでくる。

そして河口付近で育つものと川を遡上して淡水で育つものとがいる。

5~10年で成育し、川を下り産卵場所へ向かう。

完全養殖に成功

2010年にはうなぎの完全養殖の実験に成功したが8年後の今もあまり進んでいない。

何も解らない手探り状態からうなぎの仔魚の食べるエサが深海性のサメの卵だと解った。

しかし、このエサである深海性のサメの卵を維持する事が難しく、またエサの影響で汚れが酷いなど問題が多く、養殖技術は進んでいない。

現在は半分だけ養殖

現在は冬から春先にやってくるうなぎの子供のシラスウナギを捕獲し、養鰻業者が出荷する大きさまで育てる半養殖を行っている。

そしてこの冬、うなぎの仔魚がほとん捕獲できていない。

水揚げ激減で危機

全国各県のシラスウナギの水揚げが昨シーズンに比べ0.02~1%だ。

少なすぎ、異常な状態だ。

このまま春まで不漁が続けば土用のうな重は10000円以上もあり得そうだ。

シラスウナギの不漁は日本だけでなく台湾や中国でも同じだ。

黒潮の大蛇行で海流が変わった影響かシラスウナギを捕りすぎて天然うなぎが激減した影響か理由は定かではない。

今のままでは鰻屋も無くなってしまうのではないだろうか。

そして、うな重が食べられなくなる日が近づいているのではと心配だ。