屋根修理が壊れている?

呼び鈴

ある日、その出来事はおきた。

夕方6時過ぎに呼び鈴がなった。

「ピンポ~ン」

たまたま家にいた私は宅配便だろうとインタホーンの声を聞く。

若い男

すると若い男の声。

話の的が得ないような話し方だった。

「屋根のトタン板が取れかかっているので直した方が良い」と知らせに来たという。

あまりに話が解り難いので玄関に出て話を聞いてみた。

若い男は20過ぎぐらい、痩せ型、身長160cm前後、イケメン、女性好みの顔立ち。

ペンキで汚れたズボンとウインドブレーカーを着て、頭にはタオルを被っていた。

近くの現場から来たような感じ。

手には何も持っていない。

雨漏り

「親方がこの家の屋根を見たら、中央にあるトタン板がめくれ上がっている。

このままでは雨漏りするので教えて来いと言われてきました。

解りますよね~。

真ん中にある金属の板ですよ。

それがめくれ上がってるっていうんです。

何件か裏の屋上で仕事があったのでその時に見つけたんです。

わざわざお金をかけなくても、今だったら外れたトタン板を元の位置に戻して、専用の釘を打つだけなので自分でも出来るから教えて来いと言ってました。」

妖しい?

ん~?

何かおかしい~?

もう暗くて直接見て確かめることは危険。

なんと偶然にも今日、私は屋根にのぼって雨どいの掃除をしていた。

正面にはクヌギの木があり、裏には松の木があり、前も後ろも落葉が凄いのだ。

枯れ葉を取り除かなければ雨どいは簡単に落ち葉でいっぱいになってしまう。

落葉が終わった年末の頃、毎年屋根に昇って雨どいが壊れないように掃除をしている。

中央にあるトタン板がめくり上がっているような事はなかった。

いや、気がつかなかったのか?

なんか妖しい?

質問をしてみる

親方は誰の家の屋上に上がったのか?

聞いたが答えは無かった。

何色の屋根だと親方は言ってたかい?

少し間があってから「茶色です」

私の家の屋根は本当は黒だが今は日に焼けて赤っぽく変色していた。

う~ん、当たってる。

たぶん知らないと思っていたが明るいうちに下調べをしていたのか?

詐欺か?

今日屋根の雨どい掃除をした

これ以上のやり取りは無駄だと思い、今日屋根にのぼって雨どい掃除をしたことと、その時には屋根の異常は無かったことを告げる。

すると

「凄いですね。

自分で屋根にのぼるなんて~

もしかして職人ですか?」

屋根にのぼることは出来ないと思っていたらしい。

自分で簡単に屋根修理なんか出来ないと思って嵌めてるのか?

とりあえず、今現在での言葉のやり取りではトラブルにはならないので軽く礼を言いながら、明るい時にもう一度のぼって確かめると返事をする。

それ以上の強引な話はせずに姿を消した。

翌日屋根にのぼってみた

翌日も晴れ、気味が悪いので朝屋根にのぼってみた。

特に何処に異常もない、一通り周って確認をするがトタン板は整然と瓦に納まっている。

我が家の屋根に異常がなければ隣家か?

屋根に腰かけて周囲を見回すが茶色の屋根はここ一軒しかない。

周囲も異常はない。

やはり新手の詐欺か?

インターネットで調べる

インターネットで調べてみるとこの手の詐欺がある。

一般の人は屋根にのぼるなど怖いし、危険だからできない。

それでは屋根を見て上げますよと声をかけ、カメラを持って屋根に梯子をかけ、屋根に上がり画像を撮ったふりをして、前もって用意した画像を見せる。

自分の家の屋根にのぼったことも見たことも無い人にとってその画像が他で撮られたものなど解りもしない。

そして必要以上の高額な工事代金を請求する。

十分ありえること。

昨日のイケメン兄ちゃんもその部類か?

屋根修理工事をするときは

訪問者を100%信じずに疑う気持ちを持つ。

見てくれるという職人を装うものを屋根にのぼらせない。

本当に屋根修理が必要だと思うなら近隣の屋根工事業者、2カ所以上に見積もりを出して確認をする。

そうすれば実際の現状が把握できる。

詐欺業者に言われた屋根修理工賃が半額以下になることもある。

信用して知らない人間を屋根に上げると話を断りにくくなるので要注意。