2日ずれている十五夜の満月
最大の満月ではない十五夜
綺麗な月
明るい満月は綺麗。
夜の帰り道、あまりに南の空が明るい。
そうだ、そうだ。
朝は覚えていたのにすっかり忘れていた。
流れる雲の中に見え隠れしたおぼろ月。
雲の流れによって月の顔が変わる。
昨夜は十五夜
10月4日は中秋の名月と呼ばれ、十五夜の月。
見事な満月。
明るい力強い月の光。
ひとり納得。
昨夜の十五夜は最大の満月ではなかった
ところが。
今、潮汐表を見ると昨晩の月の輝面比率は97%となっていて最大ではない。
そして、今晩の月の輝面比率は99%とほぼ最大。
さらに不思議なのは明日の晩の月の輝面比率が100%と最大になっている。
ずれている
2日もずれている。
一番最大の満月は明日なのになぜ、昨日が十五夜の月だったのか?
十五夜は旧暦の8月15日と決まっている。
月の楕円の軌道、地球の軌道により最大の満月の日が旧暦とずれることがある。
このため2日ずれて100%の満月となった。
十五夜とは
収穫感謝祭
十五夜は空気の澄んできた秋の日。
明るい満月の夜に収穫を神に感謝する宴。
電気のなかった昔、夜の明るさは月に頼るところが多かった。
満月の明るい夜に皆で収穫を感謝した。
団子とすすき
15個の団子(食べ物)を三方に並べ神様に捧げる。
団子の数は12個の地域もある。
団子を供える前は里芋を供えた。
神様が降りてきて留まれるように稲穂に見立てたすすきを飾る。
今年の収穫を神様に感謝し来年の豊かな実りを願う。
綺麗な満月を愛でながら食べ物を口に入れ酒を飲み感謝。
現代の十五夜
けれど現在は十五夜を祝う人をあまり知らない。
15個の団子もすすきの飾りも実際に見たのは幼稚園や小学校の行事ぐらい。
夜、満月見をながら食事をしたり、酒を飲んだりしている人たちはどれぐらいいるだろう。
満月でなくても電気のある現代の夜はいつでも明るい。
団子もすすきもないが風流に十五夜ぐらいは満月をゆっくり愛でたい。
今夜も餅つくうさぎを捜したい。