ダイビング中の地震、潜っていたら地震に気づくのか?

地震直前に感じる

揺れた

昨日2回の地震があった。

20180517地震
20180517地震

311の東北地震から地震がくるのが解るようになった。

椅子に座っている時か、ベッドなどに寝ている時などにそれを感じる。

歩いていたり、立っているとき、乗り物に乗っているときには感じない。

背中から音が聞こえる

背中から音が聞こえてくる。

311の時は一日に何十回も揺れていた。

ある時その音に気が付くようになった。

しかし、必ず聞こえるわけではなく聞こえない地震もある。

なので今では夜中に寝ていてもあの音が聞こえると「あっ!これから地震がくる」と目を覚ますことがある。

気配を感じる

その音は耳で聞こえるというよりも気配のようなもので背中全体に伝わってくる。

どんな音かというと小さな「ゴーーーー」というような音だ。

昨日の地震では揺れる前、この音には気づかなかった。

ダイビング中の地震

普通気づかない

海に潜っているときに地震がおこったらどのように感じるか。

一般のダイバーは気が付かない。

陸上を歩行中に震度4以下の地震に遭遇しても気づかないケースが多いのと同じ。

水中では中層を泳ぎ、水底に足がついていない。

また波の影響で体はいつも揺れているので震度4ぐらいの揺れを体で感じることは難しい。

大島テーブルサンゴ
大島テーブルサンゴ

どのように感じるか

私は水中での地震も気がつく。

どのように感じるかというと音と波動で伝わってくる。

音は大きく「ゴーーーー」という地鳴りのような音。

波動は全身に響いてくる。

ちょうど大きな波が堤防に当たったような波動。

リクレーションダイバーは水中で興奮している、また息を吐けば泡が大きな音で耳元をかすめていくのでこの音と振動を認識しづらい。

地震と解ってパニックを起こすより解らないほうが良い。

水中での地震などめったに体験できるものではない。

伊豆大島の噴火がきっかけ

31年前の1986年に伊豆大島の三原山が噴火した。

私が水中で地震を判断できるようになったのはその年のこと。

当時、ダイビング講習のために年中伊豆大島へ通っていた。

ホテルにはダイビング専用のプールがあり、海まで歩いて3分、シェフの松本さんが作ってくれる料理も美味い、という好条件のロケーション。

大島は揺れていた

三原山から天城山
三原山から天城山

噴火する半年ぐらい前から年中地震が続いた。

だいたい1時間に2~3回は揺れた。

水に潜ると今までにない音と波動を何回も体験。

それが「ゴーーーー」という音と大きな波が堤防に当たるような波動。

プールで潜っても同じ状況が何度も繰り返されたので地震と確認。

東日本大震災

311の日も小田原市江之浦の海には潜っていたがダイビングは終了して帰路途中、小田原で遅い昼食を食べているとき。

丼ぶりを片手に大きな横揺れを不快に感じた。

午後2:46、忘れもしない。

このとき江之浦で潜っていたインストラクターに後日話を聞いた。

水中も大きく揺れた。

岩が大きく揺れ、その後に浅場から沖へ向かって強い流れが生じた。

その流れに逆らい這う這うの体で海から上がって逃げたと言っていた。