ウエットスーツの生地でマスクを作ってみた
世界中でマスク不足
皆マスクが欲しい
世界中でマスク不足。
中国のマスク工場では既に製造したマスクが山積みになっている所もあると聞く。
マスクを作る原料の不織布の値段が10倍、マスクの値段も10倍に上がる。
マスク需要の8割を中国に頼っていた日本は国内生産に力を入れるべく動き始めた。
店頭にマスクが十分に並ぶのはまだ先になる。
とても待ってはいられない。
使い捨てマスクを再利用
薬局をまわってもマスクは全て売り切れ。
ならば数少ない使い捨てのマスクを再利用するしかない。
消毒用のアルコールも手に入らない。
次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)を薄めた溶液を利用する。
次亜塩素酸ナトリウム液を濃度0.05%にした消毒液を作る。
作り方は500ccのペットボトルの水を洗面器に入れ、ペットボトルキャップ1杯の5%次亜塩素酸ナトリウム液を入れて撹拌すれば出来上がり。
次亜塩素酸ナトリウムで作った0.05%消毒液に10分間浸した後、水で洗浄、タオルで挟むように押し当てながら水分をとり、乾かして再利用。
消毒液は長い時間効果を保つことはできないので風呂場などの消毒に使用して流す。
これで少しは維持できるもののやはり足りない。
ウエットスーツの生地でマスクを作る
厚さ3mmのクロロプレーンゴム
ということで今日はウエットスーツの生地でマスクを作ってみた。
まずはウエットスーツの生地、厚さ3mmのネオプレーンゴムを用意。
ネオプレーンゴムはディポン社の商品名。
他社でもウエットスーツの生地を作るようになったので今はクロロプレーンゴムが標準名。
クロロプレーンゴムは中に独立した気泡が沢山入っている。
この気泡が保温性を高め、クッション性もあり、浮力もある。
色は黒が基本、今は白の他にも着色したクロロプレーンゴムが存在する。
マスクの型紙を作る
マスクが立体的になるように考える。
まずは右面、ひっくり返せば左面になる。
長さはだいたい18cmぐらい。
。
耳をかける穴の位置も設定。
原料がゴムなのでヒモはいらない。
立体整形にすれば針金も必要ない。
生地を裁断
型紙の裏表を利用して左右2枚のクロロプレーンゴムを切り取る。
接着面は立体的になることを考えRを作り、切断面も角度をつけてカット、接着面を大きくする。
耳穴は2つ折りにして切り取る。
専用スーツボンドで接着
接着面にクロロプレーンゴム専用の接着剤(スーツボンド)。
通称「ゴムのり」今回は日本アクアラング株式会社のゴムのりを使用。
スーツボンドはウエットスーツを販売しているメーカー各社から出ている。
接着面の清掃
スーツボンドを使用する時のコツは接着面の清掃。
接着面にゴミが無いようにシンナーなどで汚れを拭き取る。
水分がないように乾かす。
ゴミや水分が残っているとスーツボンドで接着しても簡単に剥がれてしまう。
2回塗って乾かす
接着面のA面とB面の両側にスーツボンドを薄く塗る。
10~20分乾かす。
指を触れてもベト付かなくなったらOK。
もう一度スーツボンドを薄く塗る。
10~20分乾かす。
指を触れてもベト付かなくなったらOK。
次が最終作業工程。
接着は1発勝負
平らな場所で接着面を両面合わせるように指で押し込みながら接着していく。
1度接着するとやり直しはきかない。
接着作業だけは失敗が許されない。
一通り接着出来てから再度接着面を揉むように圧着する。
このまま直ぐにも使用できるが完全に固まるまで24時間放置。
ウエットスーツ生地マスクは呼吸も楽
簡単に出来上がり、クロロプレーンゴムmask。
実際に装着して見る。
意外とフィットして着け心地も良いし、呼吸も楽に出来る。
不織布マスクよりもいいかも。
個人によって大きさを多少変える必要があるかもしれないが良い感じだ。
洗えるマスク
使用後は水、洗剤、消毒液などで手洗いでOK。
洗濯機や乾燥機の使用はクロロプレーンゴムが痛むので不可。
フイルター機能はないが正面からの飛沫は防げる、また正面へ飛沫を飛ばすことも確実に防げる。
口と鼻の接触部分にテッィシュを1枚当てればなお着け心地良し。