ほんとうに魚なのか?奇妙なウミテング

ほんとうに魚?

大きさ4cm

静岡県沼津市獅子浜の水底。

奇妙なウミテング。

深度6mの砂地に大きさ4cmほどのゆっくり動く物体。

色は砂と同じ。

保護色で離れると存在が解らなくなる。

奇妙な形

その体はとっても奇妙。

からだ本体は将棋の駒のような形で凹凸がありゴツゴツしている。

色は白っぽいが横は黒、先端には黒く細長い鼻のようなものが伸びている。

両サイドには大きな羽のようなものを広げ、団扇のように開いたまま。

色は先端部分は白、鳥のような毛はない。

尾の付け根は細く、体と同じようにゴツゴツしている。

尾は透き通ったヒレ。

ゆっくり動く

そして砂地の上をゆっくりと移動。

泳ぐのではない。

ゆっくり歩くように動く。

多少左右に体を振りながらエサを捜す。

駒のような体の先端、黒い鼻の付け根部分下側に口がある。

ヒゲのような足?

体の下にヒゲのような細い足にあたる部分を動かして体を移動させる。

何のためにこんな形になったのか?

不思議でならぬこの生命体。

そときの動画がこれ。

ウミテング(海天狗)

虫では無く、サカナ

実はウミテング(海天狗)と呼ばれる魚。

鼻が出て天狗のような様相。

一般の魚とは全然違う。

タツノオトシゴの親戚

どちらかというとタツノオトシゴの親戚、従弟という感じ。

太平洋、インド洋の浅い砂地に生息する。

その形の異様さがダイバーに人気。

10~15cmになる。

エサは

小さなカニ、エビなどの甲殻類やプランクトン、小さな環形動物(ゴカイの仲間)をエサとしている。

このときもゆっくり動きながらエサとなるべきものを捜していた。

時おりピクンと動き、口元を動かす仕草。

口の中にエサが入った瞬間。

ヒゲのような足は腹びれが進化したものか?

左右上手に足のように動かし歩く。