江之浦の1~4月の水温と魚たち
1~4月の水温
海は陸上よりも1~2か月季節が遅くやってくる。
毎年、最高水温は8月末から9月上旬、最低水温は3月下旬。
海藻は冬育つものが多い。
夏育つと思ってる人が多いワカメ、関東近辺では夏は枯れ冬育つ。
伊豆近辺のワカメ、実は夏にはまったく見られない。
海水浴でワカメだと思って見ているのは違う海藻。
1月~2月の海
1月、水温16℃以下に下がるとワカメの芽が出てくる。
透明度は良く20m先まで見え、絶好調。
一年で一番透明度の良い季節。
水温が下がったために植物プランクトン、動物プランクトンが減る。
海藻も減って枯れて溶けるものは少ない。
魚の種類も数もだいぶ減ってくる。
低い水温でも生きていける魚だけが残る。
水温16℃まで下がると南方系の魚たちは一週間ほどしか生きていられない。
餌を食べても消化する酵素が働かず消化不良、糞詰まりの状態になって死んでしまう。
ウミウシは数も種類も多くなる。
食用になるマナマコの数も多く出現。
波打ち際ではイワノリやハバノリの芽が出てくる。
1月にでたワカメの芽は2~3ケ月で生育する。
3月~4月になると胞子を出す芽カブが出来て胞子を出す。
その後、枯れて溶けながら無くなっていく。
沖縄のような暖かい海にワカメは育たない。
ちなみに伊豆近辺では天然のコンブは育たない。
コンブにとって伊豆の海は冬でも暑すぎる。
3月の海

水温が1年でいちばん下がる3月になると色々な海藻が育つ。
一年の中で一番海藻が繁茂する時期。
胞子を出す海藻もあり海が濁り始める。
今まで透明度の良かった海はこの月から夏に向かって濁る。
春一番が吹く季節、海も荒れやすい時期。
波で千切れた海藻は海に溶けていく。
ダンゴウオの子供はこの時期出現する。
4月の海
4月に入り水温が少し上がり始める。
成長する海藻も多くいる。
ワカメは胞子放出全開、葉っぱの先端から枯れて溶けてゆく。
植物プランクトンが増える。
そして動物プランクトンも増えていく。
海の透明度は落ちる。
エサが豊富になり魚たちにとっては恵みの季節。
魚が多くなっていく。
ある種の魚は産卵を始める時期。
サザエも産卵する時期。
アメフラシも産卵する時期。
ウミタナゴは稚魚を産むシーズン。
波打ち際のイワノリやハバノリは溶けて無くなる。
水底にはアミ(小さなエビ)が出始める。
江之浦の水温と魚たち
1年間の江之浦の水温と魚たち。
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1~4月、5~6月、7月スズメダイの産卵、7月アオリイカの孵化、8月、9月、10月、11月、12月