消えるナミアゲハの幼虫
アゲハチョウの子供
ナミアゲハの幼虫
今年もナミアゲハの幼虫が生まれた。
玄関の小さな山椒の木が好きらしく毎年数回アゲハチョウがやってきて卵を産む。
卵を見つける訳ではなく、地面に糞が落ちていることで気づく。
胡椒が日本に無い時代から香料として使われてきた山椒。
香りは良いがそんなに美味いのか?
今年最後の子供達。
これから寒くなり体も動かなくなる。
サナギから羽化しても蜜を吸う花がない。
消えるイモムシ
小さいうちは鳥の糞に似た色で擬態し、山椒の葉を腹いっぱい食べ、あるいていど大きくなると緑色のイモムシに変わる。
そしてさらに山椒の葉を腹いっぱい食べ、大きくなるとサナギになって・・・
と言いたいがサナギを作る大きさになると決まって消える。
何処の枝にもいなくなる。
いくら捜しても見つからない。
外敵は誰?
スズメやムクドリに捕食されたか?
それともスズメバチに狩られたか?
ある時は捕食されないようにネットをかけてイモムシ達を護った。
護ったつもりだったがやっぱり消えた。
鳥かスズメバチか知らないがイモムシ達が大きく育つのを待ち、サナギになる前に襲う頭の良いやつがいる。
20年近くそう思っていた。
ナミアゲハの新事実
サナギ初発見
けれど昨年末、娘がサナギを見つけた。
サナギは玄関をはさんで山椒の木と反対側の雨のあたらない壁に作られていた。
山椒の木からは5mほど離れた場所。
ナミアゲハのサナギの新事実
ナミアゲハの子供たちは鳥やスズメバチに襲われたのではない。
ナミアゲハの子供は産まれた木にサナギを作らないことが多い。
エサとして食べていた木から離れた場所にサナギを作る。
ときには20メートルも離れた場所に移動。
サナギになったら動けない。
安全な場所を納得いくまで捜しまわる。
7匹のイモムシ
今イモムシは7匹いる。
山椒の葉が食べ尽くされそう。
来年の春まで新芽は出て来ない。
大きい順にまもなくサナギになる。
何処でサナギを作るのか?
可愛いキャタピー
見てたら可愛くなってきた。
緑がとても綺麗。
名前でもつけようか。
拡大して見るとオレンジの点も入っている。
頭の帯には文字のような模様。
飽きずに葉を食べる姿を見つづけた。