マダコのオスと鬼っ子シマウミスズメの幼魚

江之浦台風10号の影響から復活、凪続く

台風10号のニゴリから復活

快晴凪続きの復活した江之浦

台風10号の大雨で濁っていた江之浦もやっと透明度が安定した。

3m以下だった透明度も今は7~12mに回復、水温は26~27℃で先月と同じ。

海の夏はまだまだ続く。

ウネリで浅場の生物が減った

深度4mの浅場は台風のウネリでゴロタ石が転がり廻り表面の付着物が綺麗に剥げていた。

千切れた海藻は深度12mの砂地に溜まっていた。

逃げられなかった浅場の生物たちは粉々に粉砕、海の濁りの一部に。

やや魚は少なくなった感じがする。

しかしまだ多くの魚が元気に残っている。

擬態の天才マダコのオス

擬態をしたイボイボのマダコ

深度6mで穴に隠れるマダコを見つけた。

皮膚の表面がイボイボに変化させ、カイメンに化けている。

動かなければタコとは解からない。

見事な擬態。

タコは瞬時に色と形を変える。

マダコのメスは産卵後1ヵ月で死ぬ

この江之浦のマダコの産卵期は毎年7月。

産卵したマダコのメスは1ヵ月間一切の物を食べず、卵に水を送り続ける。

卵が孵化して子供が産まれると母ダコは他界する。

マダコのオスの見分け方

画像のタコは9月に生きている成体、ゆえにマダコのオスと予測できる。

正確には足の吸盤の並びを見れば解る。

大きさが揃っていればメス、吸盤の大きさがランダムならオス。

カワイイ鬼っ子シマウミスズメの幼魚

オニッ子のようなシマウミスズメの幼魚

穴から顔を出すまゆ毛のあるコケギンポ

深度14mのコケギンポのいる3P岩で面白いものを見た。

それはオニッ子のように可愛い。

ハコフグの仲間、シマウミスズメの幼魚。

鬼っ子の角は5本

鬼っ子のように2本の角を生やすミナミハコフグの幼魚

鬼のようにオデコに2本の角が生えている。

角は2本だけでなく、背中に1本、後部にも2本、合計5本見受けられる。

今まで最小、シマウミスズメの幼魚は可愛い

体はハコフグと同じように硬くプロテクトされている。

口はオチョボ口でなんとも可愛らしい。

大きさは全長2cm、前後の角の長さを除けば1cmほど。

今まで見たシマウミスズメの中でもここまで小さい子供を見たことがない。

小さいながらもシマウミスズメ特有の青紫に輝くランダムなラインも確認できる。

目をキョロキョロさせながら泳ぐ姿は小さなUFOが水中を移動しているようにも見える。

時間と残圧が許すならまだまだ眺めていたい。