耳以外の水圧の影響を受ける3つの空間とその対応

副鼻腔のスクイズと圧平衡

圧縮される3つの空間

水圧の影響を受ける空間は耳以外にもある。

ダイバーの3空間

副鼻腔と肺と体内ではないがマスクの内側。

この3空間が影響を受ける。

副鼻腔のスクイズ、肺のスクイズ、マスクのスクイズ。

副鼻腔とは

副鼻腔とは顔の前面にある空間。

副鼻腔(サイナス)
副鼻腔(サイナス)

ひとつではなく、いくつか空間がある。

歯の上の部分、頬骨の内側、額の中央部分など。

これらの空間を副鼻腔、英語ではサイナスという。

副鼻腔がスクイズになると痛みが生じる。

副鼻腔のスクイズは滅多におきない

通常、副鼻腔は咽頭に管で通じている。

いつも通気しているので副鼻腔がスクイズになることは滅多にない。

風邪をひいたり、アレルギーなどで副鼻腔が腫れているときに通気が出来ず副鼻腔に痛みが生じる。

この状態が副鼻腔のスクイズ。

そんなときは無理に潜らない。

腫れがひくまで潜水するのを休む。

肺のスクイズ

スキューバダイビングでは肺のスクイズはおこらない

肺

いつも呼吸を続けているスキューバダイビングは肺を圧縮されない。

息を吸えば周囲の圧力と同じ空気が吸える。

ゆえに肺のスクイズは生じない。

肺のスクイズは深度40m

ところが息を止めて潜るスキンダイビングやフリーダイビングでは肺のスクイズを起こす可能性がある。

肺のスクイズは深度40mを越すとおこると言われている。

通常、慣れていない人がスキンダイビングで潜れる深度は5m程度。

10mの深度へ潜るには練習が必要。

あまり心配しなくて大丈夫

ましてや40mの深度へはたどり着けない。

ゆえに遊びでスキンダイビングをしているなら肺のスクイズはあまり考えなくよい。

もし、深度へ挑戦する競技のフリーダイビングをするなら肺のスクイズにならないよう特別な練習が必要になる。

マスクスクイズ

マスクスクイズは通常おこらない

マスクの空間

通常マスクスクイズは生じない。

何故かと言うと無意識に対応している。

マスクスクイズになる前に鼻からマスク内に息を吐いている。

マスク内に息を吐けばマスクスクイズにはならない。

ただし、緊張しすぎて潜った場合にマスクスクイズを起こすことがある。

マスクスクイズの症状

マスクスクイズの症状は最初にマスクが顔に張り付く。

つぎに眼球が外に引っ張られるような感覚になる。

そのままにしておくと顔がマスクの形にうっ血してしまう。

タヌキのような顔のアザができ1週間ぐらい治らない。

もしマスクスクイズの症状がおきたら鼻から息を吐く。

それだけで解決する。

つまりスキンダイビングでは耳以外の空間はあまり気にしなくて良い。