シュリンプ、プローン、ロブスターは何が違う?
エビは Shrimp Prawn Lobster の3種類
前々回はイカ料理の海外メニュー、スクイッド(squid)とカトルフイッシュ(cuttlefish )の2種類の話。
今回はエビについて。
海老の呼び名
海外でレストランのメニューを見るとエビはシュリンプ(shrimp)とプローン(prawn)、ロブスター(lobster)の3種類の名前が書かれている。
シュリンプはエビ、プローンもエビ、ロブスターもエビ。
ロブスターだけは大きいとイメージできる。
この違いは何?
日本ではすべてエビ
日本ではエビはすべて海老。
大きくても小さくても海老。
海外のレストランでこのシュリンプ、プローン、ロブスターの違いが解らないまま注文をしていた。
シュリンプとは
小型のエビ
シュリンプとは小エビ。
サクラエビ、シロエビのように中層を泳ぐ小エビをシュリンプと呼ぶ。
食べる時は何匹も一度に口に入れる。
中層を泳ぐエビ
プランクトンをエサとして中層を泳ぎまわるエビは小型のものが多い。
サクラエビは深海に生息。
夜になると浅い深度に回遊する。
水底で生活するエビ
またアマエビ(ホッコクアカエビ)などは小型のエビだが水深の深い水底に棲んでいる。
他にも水底に棲んでいる小エビも多くいる。
シバエビは小型のエビだがクルマエビの仲間で水底に生息する。
食用ではないがアカスジモエビやサラサエビ、イソギンチャクと共生するイソギンチャクモエビやアカホシカクレエビも水底に棲む小型のエビ。
シュリンプはチビという意味で使われることもある。
プローン(prawn)とは
中型のエビ
プローン(prawn)はシュリンプとロブスターの中間の大きさ、中型のエビ。
中型のクルマエビやブラックタイガー(ウシエビ)、バナメイエビは砂地に棲む。
クルマエビの仲間は敵がいる昼間は砂に潜り身を隠している。
エサを食べる時には水底近くを泳ぎ回る。
シュリンプとプローンは食べるサイズで判断するのが一番わかりやすい。
一口で食べれる大きさのエビがシュリンプ、2口以上で食べる大きさがプローン。
例えば2口以上で食べるエビフライやエビの天ぷらはプローン。
かき揚げに入っている小エビはシュリンプ。
シュリンプとプローンのエビの名前
シュリンプはサクラエビや芝エビ、アマエビ、シラエビ。
プローンはクルマエビ、ブラックタイガー、バナメイエビ、アルゼンチンアカエビ。
ロブスター(lobster)とは
ロブスターは大型のエビ
大型で甲羅の固いエビ。
オマールとイセエビの両方がロブスター。
日本ではオマールがロブスター、イセエビはイセエビ。
オマール
オマールはオマールエビと呼ばれたり、オマールロブスターとも呼ばれる。
オマールは大きなハサミを持ち、ザリガニを大きくしたような形。
ザリガニは淡水に生息しているがオマールは海に生息。
日本の海にオマールは生息していない。
オマールとイセエビは違う
オマールとイセエビの大きな違いはハサミが有るか無いか。
オマールには立派なハサミが有り、イセエビにはハサミがない。
オマールがいない国でもハサミの無いイセエビをロブスターと呼んでいる。
スパイニーロブスター( spiny lobster )
日本のイセエビの英語名はスパイニーロブスター( spiny lobster )。
体中に刺の有るロブスターという意味。
生きたイセエビを素手でつかもうとするとこの棘でケガをする。
料理をするときはケガをしないようにタオルや軍手を使う。
棘に毒はない。
英語メニューに出てくるシュリンプ、プローン、ロブスターの3種類のエビ。
知っていれば迷わずに注文できる。