食べてるウニとは何?ウニの何処を食べるの?

ウニとは何?

ウニの握りが食べたい

寿司を食べるなら握りたてがいい。

握ってもらったその瞬間に口の中に入れたい。

トロもイカもタコも海老もたまらなく好き。

特に値段の高いウニは温かいシャリの上に冷たい状態で山盛りに乗せられたら、よだれが止まらない。

甘さ、香り、独特の旨さ。

ウニとは何?

私たちが食べているウニは何なのだろう。

食用のウニはバフンウニムラサキウニの仲間。

バフンウニとムラサキウニのいない南方ではシラヒゲウニを捕って食べている。

メスの卵巣とオスの精巣

刺身や寿司で食べられているのはウニの生殖巣といわれる、メスの卵巣とオスの精巣の部分。

生殖巣と言っても解りずらいのでウニの卵と呼ぶ。

正確にはオスの場合もあるので違うのだが色と雰囲気で卵と言うと皆には伝わり易い。

メスとオスの違いは素人に解らない。

比べれば赤黄っぽいのがメスで黄褐色っぽいのがオス、しかし生息地やエサにより必ずではない。

1つに5房

棘の奥にあるウニの殻を割ると5つの筋に分れてウニの卵が5房入っている。

それをスプーンなどですくって食べる。

鮮度の良い生のウニは臭みや苦みも少なく、甘くて美味い。

いっぱんに大きなウニには大きな卵が入っている。

産卵期

ウニにも産卵期がありその直前が一番卵が大きく旨い。

ムラサキウニの産卵期は5~8月、バフンウニの産卵期は1~4月。

種類と場所によって産卵期も変わる。

ウニの歯

ウニの口は丸い体の真下にある。

5枚の歯があり食べ物を砕いて体内に取り入れる。

この歯が鋭くとてつもなく硬い。

堅い石灰質のものでも食べてしまうし、岩も削れるぐらい歯が丈夫。

ウニのエサと三浦半島の問題

ウニのエサ

ウニは何を食べているかというと、何でも食べられるものなら食べる。

好き嫌いの好みはある。

一般的にはカジメやアラメ、クロメ、ヒロメ、ワカメ、昆布、ホンダワラのような褐色の海藻やアオサノリのような緑色の海藻、岩ノリの仲間やテングサの仲間、石灰質の赤い紅藻も食べる。

魚の死骸も食べるし、川から流れてきた落ち葉も食べる。

沢山エサを食べられるウニは大きく育ち、栄養豊かで卵の量も多い。

海藻などのエサが少なければウニも痩せて卵の量も少ない。

磯焼け

ウニが大量発生し海藻を食べ尽くしてしまうと岩場から海藻が無くなる。

磯が白くなっていくので磯焼けと呼ばれる。

神奈川県の三浦半島では磯焼けが酷くなりアワビやサザエのエサとなる海藻が減り、アワビやサザエが減少。

捕っても売れないウニ

漁師は10年前から対策のため大量のムラサキウニを捕って破棄している。

捕ったムラサキウニは品が悪く、卵がほとんどない。

海藻のエサが少ないからだ。

1年間に30000個ものムラサキウニが無駄に殺され捨てられている。

けれど数年前からこの破棄ウニを育て食用ウニにする活動が試されている。

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