アオウミガメとタイマイの違い 見分けるポイントは簡単2つだけ
ケラマでウミガメ
ウミガメに会う
ケラマに来たらやはり、ここにも潜りたい。
ウミガメがいつもいるポイント。
この場所はウミガメがとても気に入っている。
外敵が少なく、エサが近くにあり、昼寝をする窪みがある。
流れもそこそこあるので透明度も良い。
見られるウミガメは2種類
ここで見られるウミガメは2種類。
アオウミガメとタイマイ。
日本で見られるウミガメは主に3種類。
アオウミガメ、そしてタイマイとアカウミガメ。
アカウミガメは最近あまり見られなくなった。
アオウミガメとタイマイの違い
アオウミガメ
日本で一番多く見られるウミガメはアオウミガメ。
子供のうちは雑食性で魚、甲殻類、クラゲなどなんでも食べる。
人間が捨てたビニール袋を食べ、腸閉塞で死んでしまうことが問題になっている。
大人になると浅い場所で海藻を食べるようになる。
外見は黒っぽい個体、茶色い個体など青く見えないアオウミガメがほとんど。
海藻食のため色素が脂肪に移り、解体したとき脂肪が緑色なのでアオウミガメと呼ばれる。
一部の地域では今でも食用になっている。
ごらんのようにアオウミガメだが赤っぽいし、背中の模様はベッコウ細工のよう。
この子もアオウミガメなのに赤い。
背中の模様もベッコウっぽい。
やはり同じように赤っぽく、甲羅の模様からはベッコウガメと思ってしまう。
①アオウミガメの特徴は嘴が尖らない。
②目の後ろ側の黒いウロコが4枚、さらにその後ろ側に細かいウロコが多くある。
③下あごは白い。
④甲羅の後ろ半分の縁がギザギザ飛び出ていない。
タイマイ
ベッコウ細工の原料として捕獲されていた。
ベッコウガメとも呼ばれる。
ワシントン条約で現在商取引禁止。
アオウミガメよりやや小型。
生息域は同じ、アオウミガメより個体数は少ない。
主にカイメンを主食とするが他に甲殻類、ソフトコーラル、ウニ、海藻も食べる。
タイマイの肉は地域によって毒があり、シガテラ中毒の問題を起こす。
アオウミガメに似るが相違点がある。
①タイマイはアオウミガメに比べ嘴が尖る。
②目の後ろ側の黒いウロコが3枚、さらにその後ろ側のウロコが少ない。
③下あごも黒い部分がある。
④甲羅の後ろ半分の縁がギザギザ飛び出ている。
アカウミガメ
沖合に多く生息する。
最近スキューバダイビングで見られなくなった。
名前のとおり赤茶色をしている。
甲羅の模様ごとに盛り上がる。
首がすこぶる太い、人間でいうと猪首タイプ。
撮影記録なし。
30年前までは伊豆諸島でもよく見たが最近は見られない。
オサガメ
外洋性のカメ、クラゲを主食としている。
ビニールを食べて死ぬことが問題にされている。
背中の甲羅は柔らかい皮膚で覆われ、5本の筋がはいる。
世界最大のウミガメ、前長2m。
肉は毒がある。
今まで見たことなし、撮影記録なし。
ダイビング中での見分け方
日本でウミガメを見たらほとんどアオウミガメ、またはタイマイ。
嘴が丸いのがアオウミガメ、尖っているのがタイマイ。
甲羅の縁が丸いのがアオウミガメ、尖っているのがタイマイ。
この2つでほとんど区別できる。