海にいるウミヘビには魚類と爬虫類がいる?

ウミヘビには毒があるのか? 

様々なウミヘビ

海には様々なウミヘビと呼ばれる動物がいる。

ダインナンウミヘビとか。

砂穴から顔を出すダイナンウミヘビ
魚のダイナンウミヘビ

ホタテウミヘビとか。

砂から頭を出すホタテウミヘビ
魚のホタテウミヘビ

ゴイシウミヘビとか。

水底を泳ぐモヨウモンガラドオシ
モヨウモンガラドオシ、以前ゴイシウミヘビと呼ばれていた。

イイジマウミヘビとか。

エラブウミヘビとか。

名前だけ見るとみんなウミヘビ。

ウミヘビには猛毒を持つものが多い。

海に潜るダイバーとしてどのように対応するべきか

爬虫類と魚類

海には陸上と同じ爬虫類のウミヘビと魚類のウミヘビがいる。

毒を持っているのは爬虫類のウミヘビ。

ある地域の漁師は細長い魚は全てウミヘビと呼ぶ。

ウツボの仲間、ウナギの仲間、アナゴの仲間、ハモの仲間。

全て魚類であり細長い魚。

ウミヘビと呼ばれるがウツボ、ウナギ、アナゴ、ハモも全て魚。

毒のないウミヘビ

魚類のウミヘビに歯はあるが毒はない。

魚という証拠にエラがあり水中で呼吸をしている。

文頭にあげたダインナンウミヘビ、ホタテウミヘビ、ゴイシウミヘビは魚類。

毒はないが海の魚は歯が鋭いので口元には手を運ばない方が無難。

毒のあるウミヘビ

爬虫類のウミヘビ

爬虫類のウミヘビは肺で呼吸をしている。

ゆえにエラはない。

そのため20~60分に1回は水面に上がって呼吸をする。

水面での呼吸は2~3回、そして直ぐに潜っていく。

床を這うエラブウミヘビ
爬虫類のエラブウミヘビ

胸鰭や背びれは無く、尾だけがヒレで水をかけるようにヘラの形になっている。

変温動物なので暖かい海にしかいない。

関東近辺では爬虫類のウミヘビは見られない。

毒を持つウミヘビ

爬虫類のウミヘビはほとんどの種類が毒を持つ。

またその毒も強力。

それなのに日本で噛まれた事故例は少ない。

その訳は

大人しい性格のウミヘビが多い。

水底の穴の中にある魚卵などを食べるため頭がとても小さく小指ほどの大きさ。

牙がアゴの奥の方にあり牙の長さが2~3mmと短い。

噛まれてもウエットスーツなどを着てれば牙が皮膚まで届かない。

ウミヘビは好奇心が強くダイビング中に近寄ってきたり、足などに絡んでくることもあるが通常は害を与えなければ何もせず去っていく。

噛まれれば毒は強いのでかまわないのが得策。

ケラマ諸島に多いイイジマウミヘビは毒を持たない珍しいウミヘビ。

砂地の上のイイジマウミヘビ
イイジマウミヘビ