初のセトリュウグウウミウシ・クロスジリュウグウウミウシ・セトイロウミウシ

田子で見つけたウミウシ70匹上

過去に見たことのあるウミウシ5種類

静岡県田子の海は楽しい。

内海もあり、外海もあり、両方の感覚が違う。

今回はウミウシを集中的に攻めてみた。

写真を撮れなかったものもあるが70匹ほどは見たような気がする。

その中には初めて見た種類も4種類。

とても感激。

ウミウサギとは思えない

ウミウサギ

黒に白点模様の貝の仲間。

ウミウシも貝と同じ軟体動物なので親戚筋。

誰もこれが真っ白なタカラガイとは気がつかない。

ウミウサギの貝殻は白い光沢のあるタカラガイの形。

地面側にある口から黒い外套膜を出し、貝殻全体を覆い違う生き物のようになる。

軽く触れれば外套膜が縮み真っ白い艶のある殻が見えてくる。

沢山見つけたオトメウミウシ

オトメウミウシ

深度4~5mの暗がりで沢山見つけたオトメウミウシ。

大きさは1.5cmほど。

ウミウシ捜しに明るいライトは必携。

暗い部分を好むウミウシもライトがあれば発見率も上がる。

逆に暗ければウミウシがいても見えない。

ここにもいたムラサキウミコチョウ

ムラサキウミコチョウ

江之浦でも良く見られるようになったムラサキウミコチョウ。

珍しいウミウシではなくなってしまった。

江之浦のムラサキ村には10匹ほどが群がっていた。

ピカチューと呼ばれるウデフリツノザヤウミウシ

ウデフリツノザヤウミウシ

ダイバーの人気者のウミウシ、ピカチューウミウシとも呼ばれている。

本名はウデフリツノザヤウミウシ。

大きな腕をユラユラ振りながら歩く。

海外ではカンナツノザヤウミウシをピカチューウミウシと呼んでいる。

触角がネジネジのミツイラメリウミウシ

ミツイラメリウミウシ

大きさは5mm、これで成体。

色は色い個体と黄色い個体がある。

触角がネジのように螺旋状の溝があり、外縁内側にオレンジのラインがある。

目が慣れると比較的簡単に見つけられる。

よく見るサラサウミウシ

サラサウミウシ

比較的よく見られるサラウミウシ。

大きさ6cm。

本体の色は白。

背面の多くは赤い網目模様に覆われる。

外縁はマンゴ色。

触角は暗い赤に細かな白点が散らばる。

エラは半透明の白に赤い線が入る。

初めて見るセトリュウグウウミウシとクロスジリュウグウウミウシ、セトイロウミウシ

見たかったセトリュウグウウミウシ

セトリュウグウウミウシ

見たかったセトリュウグウウミウシは深度27mにいた。

派手な色の組み合わせとフォルムが何とも言えない。

大きさは5cm、リュウグウウミウシらしい形。

体色の基本は白、背中中央は薄い黄色、触角と鰓の後ろに朱色の部分がある。

触角とエラは朱色、下部は紫。

頭幕も紫。

片側4~5本の褐色の太めの縦線が入る。

腹足縁は薄紫。

この子もお初、クロスジリュウグウウミウシ

クロスジリュウグウウミウシ

深度25mのケイソンにいた大きさ4cmのクロスジリュウグウウミウシ。

典型的なリュウグウウミウシの形。

体本体の色は黄色みをおびた白。

体の先端から尾にかけて黒から褐色の細い線がいくつもある。

触角は赤いオレンジ、基部に紫色が入る。

エラも同じ赤いオレンジ、基部に紫色が入る。

肉眼では無理だったセトイロウミウシ

セトイロウミウシ

大きさ7mm、肉眼では無理がある。

写真に納めて後で写真鑑定。

外縁がオレンジで小さな白点が並びその内側に赤紫点も並ぶ、それより内側は白帯の中に赤紫のドット模様が並ぶ。

背中の中央部分は白っぽく半透明、正中線上に細い白色線があり鰓の手前で枝分かれする。

触角の基部は半透明、先端は白。

エラは白。

ウスイロウミウシなのか?シロウミウシなのか?

ウスイロウミウシ

大きさ5mmほどのシロウミウシの子供を撮影したつもりだった。

けれどシロウミウシと言うには違和感がある。

シロウミウシなら外縁の黄色ラインがハッキリあるのにこの写真では黄色ラインが解からない。

黒点のアピールも弱い。

おまけに薄青の斑紋まで並ぶ。

触角の基部が白い。

これは全てウスイロウミウシの特徴。