とっても痒い吸血虫ヌカ蚊、海岸で刺すスケベ虫
奄美大島
暑くなれば虫が出る
日中はだいぶ暖かくなってきた。
夏が近づく。
今まで居なかった虫たちが出てくる。
蚊が出てくるのもそろそろ。
ヌカカ吸血虫被害
奄美大島の南にある加計呂麻島や鳥取県の米子ではヌカカに刺される被害が出ている。
ぬかのように小さいのでぬか蚊と呼ばれる。
服の内側へ入り胸なども刺すのでスケベ虫の別名もある。
蚊と同じで産卵のためにメスが動物の血を吸う。
ヌカカもブヨも血を吸う前には相手の皮膚を切り、血液が固まらないように唾液を入れる。
この体液に反応してヒスタミンが出て痒くなる。
ヌカカとブヨに吸血された場合、蚊よりも痒みが酷い。
集団で飛ぶこともよくあり一度に数十カ所吸血されることもある。
痒みが酷ければ夜も眠れず、掻きむしれば傷口が酷くなる。
完治するのに1~4週間、時にはそれ以上かかる。
ブヨとヌカカ
ブヨもヌカカも形はハエに似てるが大きさが違う。
ブヨが3~5mmなのに対しヌカカは1~2mmほど、網戸の隙間も潜り抜ける。
ブヨは清流
ブヨの幼虫は清流の水中で生活するため親になっても清流の近くで生活する。
ゆえに街では見かけない。
清流や渓流で釣りをする人や清流の近くでキャンプをする人が吸血される。
ブヨは自然の多い山で被害にあうことが多い。
ヌカカは砂浜
ヌカカは海の砂浜に棲み周辺にくる獲物を襲う。
素肌が露出している部分がヌカカの的。
しかし、ヌカカは小さく服の内側に侵入し、胸や腹なども吸血する。
時には髪の毛の中に入り、頭皮からも吸血する。
耳の穴にも入ってくる。
日本全国に広がる可能性
まだその被害は多く聞かないが地球の温暖化が進めば異常発生する可能性もある。
奄美大島の加計呂麻島や鳥取の米子も以前はヌカカによる被害は無かった。
被害が出るようになったのはここ数年のこと、3月末~5月初旬が発生のピーク時期。
地元の人は砂浜へは行きたがらない。
もしかすると漂流ゴミと一緒に海外から流れてきたのかもしれない。
ヌカカもブヨと同じように海岸から離れた街中にはいない。
日本全国で増えたら大変なことになる。
海外にもいる
ヌカカは英語ではサンドフライと呼ばれる。
オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、フィリピン、マレーシア、アメリカ、カナダ、アフリカ、アジア、ヨーロップなど多くの国で被害が出ている。
マレーシアのシパンダン島はダイビング天国のリゾートだった。
現在はサンドフライが蔓延している。