江之浦でムラサキウミコチョウ10匹の集団

人気のムラサキウミコチョウ一カ所に集まる

ムラサキウミコチョウとは

ムラサキウミコチョウ

今、神奈川県小田原市の江之浦の海ではちょっとした生物がダイバーを楽しませている。

それは魚ではなく小さな軟体動物。

ダイバーに人気のあるウミウシで名前はムラサキウミコチョウという。

大きさは1cmほど。

ムラサキ色の体と2カ所のオレンジ色の突起。

水底をゆっくり這うように動く。

江之浦のムラサキウミコチョウはあまり動かない

ムラサキウミコチョウ寒いからだろうか?

江之浦でムラサキウミコチョウを見つける時、ほとんど動いていない。

関東付近の温暖域から熱帯域まで広く分布する。

側足を大きく広げクリオネ(ハダカカメガイ)のように泳ぐこともある。

今、ムラサキウミコチョウが10匹の集団に

ムラサキウミコチョウ江之浦ではキイロウミコチョウは多く見つかるがムラサキウミコチョウの発見は少ない。

ところが現在10匹が一カ所に集まっている。

交尾のために集まったと思われるがあまり動き回らない。

静かにジッとしている感じ。

過去にも3~4匹が固まっている時はあったけれどここまで多いのは初めて。

10匹も集団でいるのに普段は見つからない。

いったい何処に隠れているのか?

岩の隙間か?

石の裏側か?

ムラサキウミコチョウ10匹の実際の写真

ムラサキウミコチョウ集団の様子

ムラサキウミコチョウ

ムラサキウミコチョウの集団の写真。

くっついたり、重なったり、離れている個体と様々。

数を数えるのも難しいので矢印をつけた。

ムラサキウミコチョウ

10本の矢印が10個体のムラサキウミコチョウを示す。

隙間にハマって動かない。

重なっているのは交尾中なのかもしれない。

ウミウシの交尾

ウミウシの仲間は雌雄同体。

交尾時は右側にある生殖器を伸ばし、相手のウミウシに精子を送る。

また同時に相手の生殖器から精子を受け取り受精することができる。

夜になれば動き出したりするのかも?

水温が高くなるころにムラサキウミコチョウはここからいなくなる。

それまでこの場所はムラサキ村と呼ぼう。

1ヵ月前のムラサキ村

ムラサキウミコチョウ

1ヵ月前のムラサキ村の様子。

まだ村と言うにはムラサキウミコチョウは少なすぎ。

一カ所で重なりあっている。

見る限りでは4~5匹のムラサキウミコチョウが重なっている。

これも交尾なのだろうか?

写真には写っていないが周囲に3匹のムラサキウミコチョウがいた。

穴にハマっている感じ。

もしかして下にあるグレーのカイメンらしきものを集団で食べているのかも?