ハナヒゲウツボは成長で3回色が変わる

慶良間諸島ざまみダイビングの始まり

ヘリでやっと到着

昨日、台風のうねりで船が欠航。

危うくケラマ諸島へ渡り損ねるところだった。

補助金カバーのヘリチャーターで夕方到着

ヘリコプター

不思議なベタ凪

今日もまだ南東側の外海は強いうねりが残る。

逆に北西側は波も、うねりも、風もない。

ベタ凪。

このゆな時、水面にはプランクトンが集まる。

後は雲が流れて青い空が覗けば沖縄の暑い夏がやってくる。

けれど今の梅雨の雲は厚い。

浜中のキンメ城

キンメモドキ

水温26℃。

慶良間諸島の中央、嘉比島と安慶名敷島の真ん中、ポイント名「浜中」で潜る。

ポイントの真上でエントリー、垂直潜降。

緩い流れの中、深度17mの白いサンゴを目印に降りていく。

サンゴの周りには沢山のキンメモドキが群れ、それをエサとするユカタハタも数匹一緒に棲んでいる。

まるでレストランの中に棲んでいるような感じ。

ユカタハタ

ハナヒゲウツボは成長でブラック、ブルー、イエローと3回変化する

世界で一番綺麗なウツボ

今回の目的のひとつがハナヒゲウツボ。

世界で一番華やかなウツボとして有名、アクアリウム家にも人気。

自然光だと華やかさが解らない。

穴から顔を出す。

深度17mに明るい光は届かない。

綺麗な色をしているのに自然光だとボヤケた発色、ブルーとイエローは解かるが華やかには見えない。

ハナヒゲウツボは臆病

ハナヒゲウツボは意外にシャイで近づくと穴に隠れてしまう。

またライトを当てるのも嫌がる。

時間をかけて近づき、時間をかけてライトに慣れさせる。

補助光で鮮やかなブルーを放つハナヒゲウツボ

ライトを当てると鮮やかなブルーと鼻先のイエローのリボンが浮かび上がる。

英語名は Ribbon eel 。

太さは直径2cmほど。

他のウツボの仲間に比べると細い。

それに比べ体長は1.2mと長い。

ブルーの体色はオスである証拠。

メスのハナヒゲウツボはイエロー

性転換してメスになったハナヒゲウツボはイエローに変わる。

メスになったイエローのハナヒゲウツボの寿命は短い。

産卵を終えるとハナヒゲウツボはやがて死んでしまう。

ハナヒゲウツボの捕食

ハナヒゲウツボ

大口を開け鼻先の黄色いリボンを揺らし、小魚を誘う。

けれど誘われるエサはあまりいない。

偶然でも側に来たらパクつくのだが確率は低い。

黒いハナヒゲウツボは子供

この子はハナヒゲウツボの子供。

子供の頃は黒い体色、背ビレと鼻先だけイエロー。

太さは直径1cmと小さい。

動きは親と変わらない。

周囲にエサとなる小魚は見られない。

いつになったらエサにありつけるのか。

棲んでいたのは安室島の北東沖、ポイント名ウフタマイ

深度12m。