葉っぱみたいな魚はカミソリウオ?フウライウオ?

カミソリウオともフウウライウオとも呼ばれ

ゆらゆら動く変な葉っぱ

水底をゆらゆら。

まるで葉っぱ。

波に揺られてフラフラ。

ゴミにも見える。

流れに身を任せ行ったり来たり。

海藻か?

海藻か?虫か?カニか?エビか?魚か?宇宙人か?

藻屑と一緒に。

ユンラ、ユ~ラリ、フラフラ、フ~ラ。

口を下にして逆立ちをしたま泳ぐ。

色は葉っぱ色、黄色、緑、茶、赤色がいる。

擬態の名人

完全に擬態、変装名人。

小さな目、小さな変わった口、ヒレの形も不通の魚と違う。

ほんとにお前は何者?

思わず立ち止まってじっくり見つめてしまう。

その後何処へ行ったのか?

誰かに追われたのか?

姿を消してしまった。

カミソリウオ(フウライウオ)のペア

カミソリウオのペアを発見

そして一週間後、テトラの前の窪みにフラフラする緑色を見つけた。

水底近くをフ~ラ、フラリ。

二匹仲良く寄り添って離れない。

先週いた子が彼女を見つけたのだろうか。

たぶんきっとそう。

嫁さんをもっらたのだ。

新婚生活中あまり邪魔をしたくはない。

別れる原因になるなどはもってのほか。

既に卵を

でも、もしかして?

嫁さんをもらったところではなく既に子供まで作っている?

ずいぶん手が早いじゃないか。

小さい痩せて見える方がオス、大きい体の方がメス、たぶん一週間前に見たのは体の小さいオス。

メスの胸ビレ

メスの胸ビレはひときわ大きい。

そしてこの大きな胸ビレを閉じたまま開かない。

波に動揺され、右に流されても、左に流されても、胸ビレを閉じたまま。

岩にあたっても胸ビレは開かない。

胸ビレの中にある大事なお宝を誰にも見せたくない。

そんな意思が伝わってくる。

胸ビレの中にタマゴ

メスが大きな胸ビレで隠しているもの。

二匹が今もっとも守りたい大事な卵。

このまま子供が孵化するまで胸ビレの中がユリカゴ。

この波の揺れの中でも2匹はお互いで離れないように気を使っている。

明日からの台風で飛ばされなければ良いのだが・・・

カミソリウオとフウライウオ

この魚の名前はカミソリウオ、別名フウライウオとも呼ばれる。

1994年まではカミソリウオとフウライウオは別の種類の魚とされた。

さらにその10年前は同種と言われ、名前がコロコロ変わる。

現在はカミソリウオもフウライウオも同じ魚、名前はカミソリウオで統一。

じっくりこの変わった魚を見て欲しい。