メンダコは何処にいる
メンダコとは
メンダコはマダコの仲間
メンダコ、その奇妙な容姿から興味をそそる。
メンダコの生態は詳しくは解っていない。
大きさ15~20cm。
マダコの仲間で足が8本の軟体動物。
墨袋は持たず、マダコのように墨を吐かない。
見た目は可愛いが生きたメンダコは有機物のシンナーの匂いがする。
体が潰れるメンダコ
体のほとんどが水分で出来ている。
水分割合96%。
陸上では重力に負け潰れたような状態になる。
当然動くことも、生きることも出来ない。
この潰れた状態が面ダコの名前の言われ。
英名は pancake devilfish 。
スカートでフワフワ泳ぐ
動作は緩慢でマダコのように速く動けず、力強い足の筋肉もない。
足の間の被膜は大きく、スカートのように開いたり閉じたりしてフワフワ泳ぐ。
耳に見えるのはヒレ。
上下に動かしバランスを取るように使う。
通常ダイビングで見られない深海
生息しているのは海。
相模湾、駿河湾から九州、東シナ海の深い海。
深度200~600mの海底。
水圧20~60気圧、1㎠に20~60kgの重さが掛かる圧力。
通常のダイバーの最大可能深度は40m。
特殊トレーニングと装置を使用する飽和潜水で深度400mが限界。
深海は過酷な世界
水温は10℃以下。
太陽光は届かない暗闇の世界。
エサもあまりない。
メンダコもマダコと同じで足の付根下側にカランストンビの口がある。
エサは水底に生息するヨコエビやサクラエビなどの小型の甲殻類。
排水口の漏斗は後ろ側、人間で言うと後頭部にある。
メンダコの雌雄は吸盤で確認
メンダコの吸盤は雌雄で違う。
メスは大きさの揃った吸盤が1列綺麗に並ぶ。
オスは不揃いの大きさの吸盤がランダムに並ぶ。
マダコの雌雄の見分け方に似ている。
卵は産み放し
産卵はメスが殻に包まれた白い卵を岩や地面に産み落とす。
産卵後はマダコのように卵を護ったり新鮮な水を送ったりせずほっぽらかし。
6~8月で孵化、1cmほどのメンダコが生まれる。
メンダコを見るには
メンダコの飼育期間
水族館でのメンダコの通常飼育期間は3~7日。
最長飼育期間は78日間で池袋サンシャイン水族館。
孵化後の幼体の飼育最長期間は葛西臨海水族園で27日間。
メンダコの飼育が難しい
深海から網で捕獲するため傷の無い元気な生態を入手するのが難しい。
生活環境が真っ暗で漆黒、20~60気圧の圧力下、水温10℃以下、音や振動の少ない環境。
通常の水族館の環境とは全然違う。
シャイでかなり神経質。
そしてエサをあまり食べない。
メンダコを展示可能性のある水族館
メンダコを過去に展示していた水族館。
メンダコを入手するのも飼育するのむ難しい。
展示しても長く生存出来ないので見るにはタイミングが必要。
メンダコの商品グラニフ
メンダコのキャラクター商品をグラニフで販売している。
折り畳み傘、Tシャツ、スエット、パンツ、キャップ、ソックス、バッグ、etc。
グラニフのメンダコ商品。
メンダコの味
メンダコは食べることは出来るが美味いとは聞かなない。
独特の匂いと水分が多く海水の味。
酒のツマミになるメンダコのみりん干のレシピ。