久しぶりに見つけたヒオウギガイはブルーの目が並ぶ
沼津の獅子浜でヒオウギガイを発見
久しぶりのヒオウギガイ
水温29度もある沼津の獅子浜で久しぶりにヒオウギガイを見つけた。
深度は6mほどの水底。
ホタテガイの仲間だが岩に貝殻を固定するタイプでホタテガイやツキヒガイのように泳ぐことはない。
棲む場所を決めたら体を固定させるため足糸とう繊維を分泌して岩に殻を安定させ、その場所を動かない。
貝殻は何色?
この子の貝殻の色は黄色からオレンジと思われる。
正確には外側の付着物を除去して見ないとわからない。
殻を開けた口からなんとなく想像する。
ヒオウギガイとは
大きさは10cmほど。
土産物として赤、黄、紫、オレンジの色の貝殻を販売してる所もある。
味が良いので一部で養殖もされている。
ただ水から揚げると一日ぐらいしか生きないため流通し難い。
貝柱はホタテガイに比べると小さい。
エサはアサリと同じでプランクトン。
多くの海水を吸い込み、その中にある有機物を取り入れる。
ヒオウギガイのブルーの目を知ってる?
ヒオウギとは何?
ヒオウギガイのヒオウギとは宮中で使用されていた檜扇(ひおうぎ)のこと。
檜(ひのき)の薄い板で作られた扇。
現在も用いられる女性の檜扇は金・紅・緑・青で吉兆を描き、六色の紐を用いて両端に飾り結びをして、松・梅・橘の造花を美しく飾り付ける。
和紙で作られたものは扇子(せんす)と呼ばれる。
貝殻の形と溝が檜扇に似ているのでヒオウギガイの名前がついた。
ヒオウギガイには沢山の目がある
そんなヒオウギガイを良く見ると面白いものを発見できる。
小さな青い丸い部分、中央が白い。
上下に多数一定間隔で並ぶ。
なんとこれはヒオウギガイの目。
ヒオウギガイの目はブルーEYE
ブルー EYE。
100個近い目がある。
人間のようには良く見えない。
明るさを判断するぐらいの機能しかない。
ダイビングで見つけてみよう
もしダイビング中にヒオウギガイらしきものを見つけたら止まってゆっくり見てみよう。
岩に固定された二枚貝、表面は付着物で覆われる。
二枚貝の口の中には沢山並ぶブルーEYEを見ることができる。