ノーベル賞はダイナマイトの利益 金額は1億1千万円
ノーベル賞とはなに?
カズオ・イシグロさんおめでとう!
長崎県出身のカズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を受賞することが決まった。
一年に世界で5部門しかないノーベル賞。
日本出身の人が受賞するということは誠に喜ばしい。
ダイナマイトで巨万の富を築く
スエーデン生まれのアルフレッド・ ノーベル。
少しの振動でも爆発してしまうニトログリセリンを安全に持ち運むために珪藻土にニトログリセリンを浸み込ませる方法を考えついた。
また故意に爆発させられるように起爆器の雷管を考え付き、ダイナマイトを発明。
アルフレッド・ ノーベルは特許をとり、ダイナマイトは採掘や土木関係に活用される。
さらにダイナマイトは軍事にも利用され爆薬として使われる。
これによりアルフレッド・ ノーベルは巨万の富を得た。
死の商人
戦争により富を得る彼のことを死の商人と呼ぶ人がいた。
生涯独身で子供のいない彼は年をとり、死後の自分に対しての周囲の評価を心配した。
そして遺言にこう認めた。
「私のすべての換金可能な財は、次の方法で処理されなくてはならない。
私の遺言執行者が安全な有価証券に投資し継続される基金を設立し、その毎年の利子について、前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする。」
この遺言を発表した翌年、1986年12月10日63歳でこの世を去った。
ノーベルの遺言により彼の残した莫大な財産は後世に続き、毎年人類に大きな貢献をした人物にノーベル賞を与え表彰する。
ノーベル賞はアルフレッド・ ノーベル氏の遺産から
その後、ノーベル委員会が設立され、1901年からノーベル賞の受賞が行われる。
2014年のノーベル財団の運用資産は550億円(Annual Report 2014)。
金融資産の割合は
株式:55%
債券:12%
新しい投資:33%
これにより生み出される利益をノーベル賞に利用。
ノーベル賞の金額は
総支出は10億円
現在、1年間のノーベル賞に関する総支出は約十数億円。
賞金全部門:6億円
選考機関の運営費:4億円
授賞式、祝賀晩餐会の経費:2.5億円
スタッフ給与など財団経費等:2.5億円
ノーベル賞は6部門
ノーベル物理学賞
ノーベル化学賞
ノーベル生理学・医学賞
ノーベル文学賞
ノーベル平和賞
※ノーベル経済学賞
※経済学賞だけは厳密にはノーベル賞はなく、正式にはアルフレッド・ノーベルを記念した経済学におけるスウェーデン国立銀行賞。
毎年各部門ごとに最大3人までの受賞。
1部門1億円
ノーベル賞の賞金は1部門につき1億円前後。
1部門の該当者が複数の場合は賞金を人数で割る。
メダルは18kで出来ており24kでメッキ、直径6.6cm、重さ200g。
授賞式はアルフレッド・ノーベルの命日12月10日。
平和賞はノルウエーのオスロ、他の5部門はスエーデンのストックホルムで行われる。
式では金メダル、賞金の小切手、表彰状が授与される。