最近の白鵬がつまらない、張り手と顎へのかちあげ

そもそも張り手とかちあげとは何か?

張り手

張り手とは相手の顔に向けて横から振り回して放つ平手のパンチ。

通常立ち合いの最初に出す技。

ボクシングのフックに似ている。

拳で殴ったら相撲の禁じ手、反則負けになる。

ゆえに平手で相手の顔を叩く。

胸を平手で突けばつっぱり、顔を平手で叩くと張り手になる。

平手と言っても指で叩くのではない、手の付け根の手根骨のある硬い部分で叩く。

一般の人でも硬い部分、鍛えればさらに硬くなる。

脳震盪

体重のある力の強い張り手、練習を重ねた力士の張り手が顎の骨に入ったなら、強靭な力士でも脳震盪をおこして倒れてしまう。

テンプル(こめかみ)に張り手が入っても同じように脳震盪をおこす。

ヘビー級のボクサーのパンチと同じだ。

そして力士はグローブをしていない。

素手なので破壊力も強い。

そんな技を多用すれば相手にとって危険。

横綱へは張り手を使わない?

一般の力士が目上の横綱に張り手をだすことはタブーとされる。

それなのに大横綱と言われる白鵬が張り手を多用するのはいかがなものか?

強い横綱なら猶更目下の力士に対して張り手を使う必要はない。

白鵬と対戦する力士は張り手を使わないし、使えない。

でも横綱は張り手を使う

また白鵬の強い張り手を恐れてもいる。

それでは白鵬が張り手の素振りだけ見せても相手は全力を出せない。

それが勝負だ、相撲だ、勝負は自分のペースで進め、相手にペースを掴ませないで勝つ。

そのようにして今までに数多くの勝利と優勝をつかんだ。

現在その数は未踏の域に達した誰もが認める大横綱。

強いそんな大横綱だからこ張り手を使って勝って欲しくない。

逆に白鵬を相手に張り手を出す力士に出てきて欲しい。

顎への肘打ち

かちあげ

本来のかちあげとは張り手と同じく、立ち合いの最初に出す技。

ぶつかる瞬間に肘から手首までの前腕を相手の胸や肩にぶち当てる。

そして相手の上半身を起こし、ぐらつかせ、後退させる目的で使う。

白鵬のかちあげ

しかし白鵬のかちあげの目的は違う。

明らかに相手力士の顎を肘で狙う。

白鵬の全体重をかけた硬い肘が相手を襲う。

相手力士は全力でまわしを取るためにぶつかる。

ノーガードで、それもカウンターで顎に肘が決まれば相撲にならず脳震盪を起こす。

脳震盪を起こした力士はその後何も解らず土を着く。

顎を狙ったエルボ

本来のかちあげとは違う。

肘を相手の顎に当てることを目的にしたものは肘打ちであり、かちあげではない。

カウンターエルボ。

暗黙のタブーのようで、張り手と同じように横綱の顔に向けてかちあげを出す力士はいない。

顔面禁止

顔に当てるかちあげは相撲業界で禁止しても良いだろう。

何発もエルボーカウンターや張り手をまともに受ければいくら鍛えた力士でも年を取ってからモハメッドアリのようなパンチドランカーになってしまう。

脳細胞が破壊され年を取ってから後遺症が出てくる、症状は進行すると痴呆症に似る。

若い今は症状はない、何年も後に出てくるので恐ろしい。

横綱なら止めるべき

そんなかちあげを大横綱になった今も白鵬は使っている。

誰よりも強いと言われる白鵬だから張り手と顔面に当てるかちあげは止めるべき。

横綱に対してタブーで使えない張り手や顔へのかちあげを横綱が使うのはおかしい、横綱自ら格下の者たちに使わないのが筋。

張り手と共に白鵬の顎へかちあげが出来る力士が見たい。