妖しい黒い影の正体はハクビシンの子供
不思議な黒
妖しい黒い影
仕事の帰り道、目の前を横切る黒い影。
左の家から飛び出し、通りを挟んだ反対の家へ消えた。
4つ足の動物で最初はネコかと思ったがちょっと長い。
体長は頭から尾の先まで1mぐらい。
ネコではない
周辺は暗くて顔とかはよく見えない。
尾が長く体の半分ぐらいある。
でかいイタチのような感じでもあるがネコではない。
もしかして・・・
また飛び出す
するともうひとつ同じ家の影から小さな黒い影が道路に飛び出した。
大きさは子猫ぐらい、形は前の物と同じ。
いっきに右側の家へ消えた。
急いで影が消えた家に近寄ると黒い影の正体がいた。
ハクビシンの親子
可愛い
暗いので様子がわからない。
REDライトを点けてみる。
頭から鼻にかけての白い線、ハクビシン(白鼻芯)の子供。
大きな影は親だったに違いない。
子供だけオロオロ
大人のハクビシンなら家の塀など問題なく飛び越えていく。
けれどこの子は親の後を追いたいが塀が高すぎて昇ろうと思っても昇れず、ここでおろおろ。
自分に気がついた親は慌てて塀を飛び越えた。
たぶん、今は塀の反対側で子供の様子を伺っている筈。
少し近づいてみる。
なんとも可愛い顔をしている。
あまり近づきすぎると危険を感じた親が塀を昇って襲ってくるかもしれない。
触りたいけど触れない
触るなどもってのほか、細菌感染、ダニ、ノミなどもいるだろうし、タヌキの親戚と考えれば狂犬病の問題もある。
あまり、興奮させない距離で写真だけを撮らせてもらう。
自分がこの場所からいなくなれば心配した親は直ぐに子供を迎えにくるに違いない。
そして子供を銜えるとあっという間に塀の向こうへ消えるだろう。
あまり長居すると良くないので急いで立ち去った。
ハクビシンとは
ハクビシンとは何者なのだろうか?
ジャコウネコ科の哺乳類、外来生物と言われるが本当のところは解っていない。
今は日本でも多く繁殖し、色々な被害が出ている。
作物を荒らす、民家の屋根裏などに棲みつき糞尿の悪臭、ノミ、ダニの被害。
駆除には資格が必要
ハクビシンの駆除は資格が必要。
区役所や市役所のstaffが相談を受け入れている。
日本よりも暖かい東南アジア地方に多く生息。
中国では食用にもなっている。
夜行性で、身体能力は高く、電線の上を歩くこともできる。
後ろ足だけで木にぶら下がることも可能、忍者顔負け。
食性は雑食性で果実が好物、野菜、小動物、昆虫、鳥、卵などなんでも食べる。
肛門腺から臭いのある液を出し、相手を威嚇する。
生ゴミなどカラス同様に気をつけないとハクビシンのエサになる。