生で食べてはいけないカタツムリ
広東住血線虫のいないエスカルゴ
エスカルゴはカタツムリ
エスカルゴを最初に食べたのは誰だろう?
フランス料理のエスカルゴはカタツムリの内臓を取り除き、過熱した後にニンニクとパセリを練り込んだバターで絡めたもの。
生きているカタツムリを想像すると食べる気持ちにはなれない。
食用のカタツムリ
現在フランスで食用とされているエスカルゴはリンゴマイマイと他の2種類、穀物のエサで養殖されたもの。
代用品として小笠原や沖縄にも沢山いるアフリカマイマイが使われることもある。
野生のカタツムリは何を食べているか解らないので一般には使用しない。
最初に食べた人は食い意地がはっていたのか?
腹が減っていたのか?
フランス料理は恐ろしい。
食感
エスカルゴ料理を2度食べたことがある。
ニンニクとバターの香りで料理されたエスカルゴは巻貝のようなやや硬い食感。
旨いと思った。
過熱されているからエスカルゴは食べても大丈夫。
カタツムリやナメクジを生で食べてはいけない理由
広東住血線虫の寄生で髄膜脳炎
絶対にカタツムリやナメクジを生で食べてはいけない。
もし、そのような事をすれば広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)が体内に寄生し、脳に侵入すると髄膜脳炎を発症し、状況によっては死亡する。
広東住血線虫のもとの宿主はネズミ。
ネズミの肺動脈内で22mmほどの広東住血線虫に育つ。
卵を生み、孵化した幼虫は内臓に移動して糞と共に体外へ排出。
排出した糞を雑食性のカタツムリやナメクジが食べて体内へ寄生。
広東住血線虫は熱帯、亜熱帯地方に分布しているが最近の地球の温暖化により分布が広がる。
食べたものが宿主
カタツムリやナメクジは鳥やカエルなどの他の動物にも食べられる。
もし寄生しているカタツムリやナメクジを食べたなら鳥やカエルが宿主になる。
ゆえに鳥やカエルも生で食べてはいけない。
淡水に棲むエビやカニ、タニシなども広東住血線虫が寄生していることがある。
ゆえに食用とするときは必ず熱を加えて滅殺する。
ペットに寄生
飼っている犬や猫の食べ物にも気をつける。
犬の散歩途中に興味本位でカタツムリやナメクジを口の中に入れてしまうかもしれない。
もし食べてしまったカタツムリやナメクジが広東住血線虫に寄生されていたら、犬に広東住血線虫が寄生して髄膜脳炎になってしまう。
生の鶏肉やカエル、淡水性のエビ、カニ、タニシもだめ。
是非、大切なペットを守ってあげて欲しい。
舐めるのもご法度。
人が食べる可能性
小さなカタツムリやナメクジなら人間も間違えて口の中に入る可能性はある。
サラダの野菜に小さなカタツムリやナメクジが紛れていることもある。
ゆえに野菜は良く洗う必要がある。
冷蔵庫に入れておいた5日前に買ったレタスの葉を何枚かめくるとナメクジが葉の隙間に隠れていたことがあった。
とても気持ち悪い。
それからはレタスは一枚々むいて良く洗ってから使うようにしている。
カタツムリやナメクジに素手で触るようなことがあればその後は良く手を洗うこと。
それは粘液の中にも広東住血線虫がいる可能性がある。
鶏肉やカエル、淡水性のエビ、カニ、タニシを食べる時はエスカルゴと同様に必ず十分に火を通さなければいけない。