江之浦でダイビング、春濁りで透明度2m
春濁り
昨日は見えていた
それは突然やってきた。
場所は神奈川県小田原の江之浦海岸。
昨日の透明度は6~10m。
夕方に風が変わり北東になった。
夜中に強風になる。
北東の風は翌日も吹き続いている。
視界不良、透明度2m
午前11時に浅い場所から沖側まで透明度2mになった。
深度10mより深い場所は暗い、夜のよう。
深度系の数字も光を当てなければ見えない。
ライトを持っていなければ何も見えなくなった。
魚がいても2メートルより先は見えない。
帰る方向すらよく解らない。
何のためにダイビングをしているのだろう。
夜だと思って魚が寝ている。
過去の春濁りと何か違う。
久しぶりの視界不良ダイビング。
太陽光
冬に弱かった太陽光は春に強くなる。
そして日照時間も長くなれば植物が光合成しやすい。
植物プランクトンが元気に繁殖する。
3月は春濁り
以前は毎年3月前半には春濁りと呼ばれる濁った潮がやってきた。
透明度20mあった青い海が緑色に変わる。
海が植物プランクトンで満たされ、ミズクラゲが漂い透明度は3~4m。
濁っているが栄養分の多い潮。
胞子をだす
海が最低水温になる3月、多くの海藻は育ち繁茂期を迎える。
子孫を残すため多くの胞子を流れに乗せ水の色を変える。
体は枯れ始め、海水に溶けだし濁る。
ワカメもカジメもない
しかしここ数年、ワカメもカジメも無い。
新芽も育たない。
胞子も少なければ、枯れて溶けだす海藻も少ない。
濁る原因が少ない。
昨年も春濁りはなかった。
ではなぜ濁る?
視界不良の憶測
多い雨
ここ2週間ほど雨の日が多い。
台風のような雨量はないがよく降った。
栄養のある濁った陸水が川から海へ流れる。
西湘南、湘南の濁り
江之浦の北側は早川から江ノ島まで30km以上の長い砂浜が続く。
酒匂川や相模川の大きな2本の川が流入する。
何日も続く雨水は小さな川だけでなく2本の大きな川からも濁った水を海へ流入。
海岸では濁水と海水が混じる。
砂と波に揉まれ濁水の幅が沖へと広がる。
北東の風
昨日夕方から夜中にかけて強く吹いた北東の風。
大きく広がった湘南の濁水を運んできた。
そして江之浦の透明度が2m。
昼なのに夜のように暗い海に変わった。