霧(きり)と霞(かすみ)と靄(もや)の違い
朝の霧(きり)
見えない
今日の朝は霧が凄かった。
100m先も見えない。
首都高速の所々に濃霧注意という表示がある。
都会にも靄がかる。
上層部だけがハッキリ見え、ビル街は雲の中にあって見えない。
幻想的ですらある。
霞(もや)
山も霞で覆われている。
昨晩から降った雨は気温上昇で蒸発、気温は12℃、霧が出るほどではない。
どちらかというと雲が地上まで下りてきた感じ。
ところで霧(きり)、靄(もや)、霞(かすみ)とは何がちがうのか?
3種類とも視界が悪く見えない状態。
霧(きり)と靄(もや)と霞(かすみ)の違いは?
霧(きり)と靄(もや)は気象用語
霧と靄は気象用語になっている。
天気予報や一般的ニュースでも出てくる。
霞は気象用語になっていないのでニュースでは使用されない。
霞(かすみ)は文学的な言葉
俳句や唄、時代劇の話に出くる。
「仙人は霞を食べて生きている。」
霧(きり)と靄(もや)の違い
両方とも視界が悪い状態。
霧の方が近くしか見えない、靄の方が遠くまで見える状態。
具体的には視界1km未満の状態を霧と呼び、視界1km以上10km未満を靄と呼ぶ。
また陸上で視界200m以下が濃霧。
今日の朝の状態は濃霧。
霧(きり)は濃く、靄(もや)は薄い
また霧と靄の両方とも微小な水蒸気の粒が浮遊し、視界が悪くなる現象。
両方とも同じ水蒸気から出来ている。
キリ濃く、モヤ薄(キリコク、モヤウス)と覚える。
霧と雲はほぼ同じ、空にあれば雲、地上にあれば霧。
山に雲がかかる景色を遠くで見れば雲、山中にいる人にとっては霧。
霞(かすみ)は山にかかる
霞(かすみ)は何か。
霧(きり)も靄(もや)も霞(かすみ)と言う。
遠くがぼやけて見えない状態。
特に山にかかる帯状の雲や薄雲のようなものを言う。
「海に霞がかかってる」とは言わない、また「街に霞がかかっている」とも言わない。
「ビルに霞がかかっている」もおかしい。
霞がかかるのは山だけ。
霞は文学的な言葉。