イセエビの禁漁と解禁、水揚量
イセエビ漁
水揚げ550kg
10月1日から三重県でイセエビ漁が解禁になり10月2日水揚げが始まった。
三重県志摩市にある和具漁港では漁船10隻が早朝漁へ。
今日の水揚げは550kg、1kgを6,500円で取引。
3,575,000円
金額にすると3,575,000円、10隻で割ったとすれば1隻357,500円。
1回の出漁にしては良い。
昨年の水揚げは250kgだった。
今年は2倍以上、300kgも多い。
10月1日に解禁なのになぜ10月2日に水揚げなのか?
漁具
イセエビ漁の多くはエビ刺し網という漁具を使う。
高さ2m長さ50mの大きな帯のような網の下には錘り、上には浮きが等間隔に着いている。
エビ刺し網以外での捕獲は禁止。
釣りも、銛も、手づかみ、玉網なども禁止。
夜行性
イセエビがいるのは岩場。
主に夜行性。
昼間は岩の下や穴の奥に入って出て来ない。
漁師は小型の漁船で夕方にイセエビが居そうな岩場にエビ刺し網を仕掛ける。
暗くなるとイセエビは巣穴を出て餌を捜しまわる。
この時にエビ刺し網に絡まる。
もがけばもがくほど絡まる。
網あげは早朝
網にかかったイセエビが魚に食べられてしまう前に早朝、漁師は網を上げる。
つまり解禁になった10月1日の夕方にエビ刺し網を仕掛けて、翌日10月2日の早朝に網を引き揚げるため1日ずれる。
網はイセエビ以外にサザエや魚、サメ、海藻などがかかる。
波で捻じれるため仕掛けた翌日に必ず網をあげる。
イセエビを外すと共に他のゴミも取り除き、捻じれた網をもとの状態にしなければイセエビは捕れない。
網に穴が空いたら修理も必要。
そして禁漁の日が来るまで海が荒れないかぎり毎日漁を続ける。
伊勢海老の禁漁と解禁
禁漁は産卵期
イセエビの産卵期は5~9月の夏。
この時期が禁漁期間になる。
イセエビを少しでも増やすための対策。
イセエビの産地は千葉県から沖縄県。
詳しい禁漁期間は各都県、地域により異なる。
地域により変わる解禁期間(漁の期間)
千葉県は8月初旬~翌年4月末まで。
伊豆半島は9月中旬~翌年4月末まで。
三重県、和歌山県は10月1日~翌年4月末まで。
宮崎県と大分県は9月1日~翌年4月末まで。
鹿児島県と熊本県、長崎県は8月下旬~翌年4月末まで。
美味しい伊勢海老
大型のイセエビになるには5~6年、30回ほどの脱皮をする。
体の大きさからすると食べる肉部は意外と少ない。
お造りの刺身や鬼瓦焼きが有名。
刺身後の頭は良いだしがでるので味噌汁も旨い。
他国で料理する時は注意が必要
ニュージーランドではイセエビなどを生きたまま料理すると法律で罰せられる。
活き造りや活き茹ではご法度。
オーストラリアでは「食物を苦しませずに殺す法律」がある。
ゆえに活きたイセエビは脊髄を切るように縦に包丁を入れて即死させなければならない。
活き造りや活き茹ではご法度。
アメリカや他の国でも動物愛護の人たちから見れば活き造りや活き茹では美味しいとは見えず、残酷と見える。
活き造りや活き茹では日本国内だけで食べるがよろしい。