マンティス5の分解とフォグシート貼り
新品マスクのワックス落し
新マスクが入荷
ダイビングの老舗メーカーの㈱キヌガワよりマンティス5シリコンが届いた。
早速、依頼どおりマスクを分解してくもり止め処置とマスクストラップカバーを取り付ける。
くもり止めについてはワックス落しをした後にフォグシートを貼る。
マスクの名前マンティスとは
マンティスとはカマキリのこと。
まさしくカマキリの目を想像するフォルム。
昔から販売されているマンティスだが日本人の顔にこれほど合うマスクは他に無い。
フィット感、顔への吸い付き感、浸水の少なさ、マスククリアのしやすさ、どれをとっても他のマスクに負けない。
1ダイブ中に一度も水が入らないこともある。
マンティスは今でも大好きなマスクのひとつ。
くもり止めのためレンズ表面の油(ワックス)を落とす
新品のマスクレンズにはワックスが付着している。
このワックスを洗い流しておかなければ、くもり止め液を使っても直ぐに曇る。
新品のマスクは使用前に必ずワックス落しをしておかなければならない。
マスクが曇っているダイバーは初心者やNGダイバーとベテランダイバーは判断する。
購入の際には最初にワックス落しをする。
研磨剤
必要なものはバスジフや歯磨粉のような研磨剤。
レンズの内側に少量をつけて、全体をくまなく擦る。
キュッキュッと音がするまで擦ったら水できれいに洗い流す。
水分を拭き取り乾かせば完了。
マンティス5の分解とフォグシートを貼り
ストラップを外す
ストラップとフレームを外さずにフォグシートを貼ることもできるが外した方が綺麗に仕上がる。
今のマンティスはストラップをバックル付け根から簡単に外せる。
ストラップバックルをフレーム側に立たせてねじるように引っ張れば外れる。
反対側も同じように外す。
フレームを外す
フレームを外すにはマイナスのドライバーを用意。
フレームの中央上側にネジがある。
時計と反対方向へ回せば外れる。
フレームロックを外す
次は両側にあるロック部を外す。
この青線の部分がロック部分。
この隙間にマイナスドライバーを差し込む。
差し込みながらドライバーを軽く起こすようにすれば簡単に外せる。
反対側は外側に持ち上げれば外れる。
下側は引き抜けば外れる。
フランジからレンズを外す
レンズを外す前に裏表が解るように表面にテープを貼っておく。
マンティスのレンズは左右両用、上下対象、裏表使用できるので度付きレンズやフォグシートを貼る時は注意が必要。
裏表を間違えると曇る。
レンズはシリコンゴムの溝にはまっているだけなので指で少しづつ外す。
外せた部分から指を添わせて隙間に空気を入れる感じで剥がしてゆく。
分解完了。
フォグシートを貼る
フォグシートは、くもり止めフィルムのこと。
2枚で1000円、有効期間1年以上。
貼れば曇らないので便利、くもり止め液も使用すればダブル効果。
中身は青緑のフォグシートが2枚。
張り位置を確認してから付着面にある文字の書いてあるビニールを剥がす。
空気をできるだけ入れないようにフォグシートをレンズに貼る。
最後に薄ビニールはセロテープを使うと楽に剥がせる。
残った気泡を取る時はマチ針で剥がすとやりやすい。
少しぐらい泡が残っても使用には差し支えない。
両面綺麗に貼れたらいよいよ組立て。
マンティス5の組み立て
レンズをフランジにはめ込む
レンズの左右、裏表を間違えないようにフランジにはめ込む。
はめ込む位置には目印がついている。
レンスは垂れ目部分の中央に小さな白の四角いマーク。
フランジも垂れ目の中央に小さなマークがある。
両方の目印がピッタリ合う位置にレンズをはめ込んでいく。
目印部分からはめ込み最後は目頭の方へ進めていく。
レンズ全体がはめ込めたらシリコンゴムの張りが均一になるようにゴムを揉みながら慣らす。
反対側のレンズも同様にしてレンズをはめ込む。
フレームをはめる
フレーム上下の裏表を間違えないように準備する。
フレーム下半分をフランジにはめ込む。
このときフランジの鼻を潰しておくとやりやすい。
フレームの上側も合わせて片側ずつロック部分を押し込む。
フレークの両側がはまっても、中央部分はまだ隙間が残っている。
センターのネジをねじ込む。
きつく締めすぎないこと。
中央部分の隙間が無くなる。
フレームの取り付け終了。
マスクに漏れがないかテストをする。
マスクを顔にあて鼻で息を吸う、漏れが無ければマスクが顔に張り付いたままになる。
マスクストラップカバーの取付け
コキとバックルを外す
マスクストラップとカバーを用意する。
マスクストラップのバックルとコキを片側だけ外す。
ストラップを通すには物差しを使う
物差しを使うと簡単に通せるので超便利。
ストラップの平らな面を下にして物差しの上に乗せる。
物差しにストラップのシリコンゴムがピッタリ吸い付く。
ストラップとカバーの裏表を間違えないように物差しごとカバーの穴に通す。
ストラップを通したら物差しだけを引き抜く。
ストラップにコキとバックルをセットする
次に、下のコキ➡バックル➡コキの順番でストラップに通す。
コキの太い穴にストラップを通す。
次にバックルを通し、コキの小さい穴に通す。
ストラップとカバーの柄の向きが間違ってないか確かめる。
ストラップをマスクにつける
バックルの先端の隙間にフランジの取り付け部分を合わせる。
隙間にはまったら内側へ引っ張れば簡単にセットできる。
反対側も同様にセットすれば出来上がり。
フォグシート張り、ストラップカバー取付け完了
テープとシールを剥がして、いざ海へ。
準備万端!
早く潜ろう。