スカシテンジクダイとキンメモドキの違い
スカシテンジクダイとキンメモドキの家
北浜はニシバマ
座間味島3日目ダイビング最終日。
北東の風が弱くなって日差しも強くなった。
それにしても座間味島にくる外人さんが多い。
今日は昨晩来た外人さんと一緒にダイビング。
潜るダイビングポイントは阿嘉島ニシバマ、漢字では北浜と書く。
沖縄の方言で北をニシと呼び、西をイリと呼ぶ。
サンゴ礁の家
ここのポイントは真っ白な砂地に12畳ほどのサンゴ礁で出来た岩があり、この時期小魚がぎっしり集まる。
これはスカシテンジクダイ。
生まれた子供はこの岩に集まって育ち、イケガツオ、ナンヨウカイワリ、スマなどに捕食され減っていく。
ここら辺ではイワシのような大事な存在。
スカシテンジクダイの群れ
大勢のスカシテンジクダイが岩の周囲で群れを作る。
流れてくるプランクトンを食べるため、群れの輪が広がっていく。
外敵に襲われると一斉に岩陰に逃げ込む。
スカシテンジクダイとキンメモドキの違い
一緒にいるスカシテンジクダイとキンメモドキ
この写真は左側がスカシテンジクダイの群れ、右側がキンメモドキの群れ。
慣れていないないと同じに見える。
2種類が混在して群れていることがよくある。
両方とも透明っぽくて、小さくて、キラキラして群れている。
同じように見えるが少しづつ違う。
居る場所の違い
スカシテンジクダイは岩の上側や岩から少し離れた場所で群れている。
それに比べキンメモドキの方が臆病で岩の隙間や岩陰に寄り添うように群れていて岩からはあまり離れない。
透けた体の違い
体は両方とも透明、スカシテンジクダイは背骨までハッキリ見える透明感、キンメモドキも背骨まで透けて見えるがやや濁っている感じでピンク色。
背びれの数
通常の魚は第1背びれ、第2背びれと背びれが2つに分かれている。
スカシテンジクダイも背びれは2つ。
けれどキンメモドキはキンメダイと同じように背びれが1つしかない。
スカシテンジクダイとキンメモドキ
岩の上や岩から少し離れて泳ぐ、スケルトンのスカシテンジクダイ。
岩の隙間や岩陰で群れ、体は透けるけどやや濁り、ピンク色がかり背びれが1つのキンメモドキ。
これはどっち?
この子たちは?
スカシテンジクダイもキンメモドキも大事な魚
この岩はスカシテンジクダイとキンメモドキにとって隠れ場所、生育場、餌場であり、大事な生活の場。
そして捕食者のイケガツオ、ナンヨウカイワリ、スマにとっては食料を得る大事な狩場。
さらにダイバーにとっては心癒されるダイビングポイント。
スカシテンジクダイとキンメモドキは偉大だ。