なぜ潜水日誌をログブックと言う?
ログブックの意味
潜水日誌をログブックと呼ぶ
ログブックとは航海日誌のこと。
ダイビングでも潜水日誌をログブックと呼んでいる。
航海日誌は毎日の出来事を記すがログブックは潜水ごとの記録を記す。
潜水記録帳と言う方が意味が正しい。
ログブックに記入するダイビングの記録
- 日付
- 通算潜水本数
- 潜水地
- 潜水開始時間
- 潜水終了時間
- 潜水時間
- 潜水深度
- 潜水開始空気残圧
- 潜水終了空気残圧
- 気温
- 水面水温
- 水底水温
- 透明度
- ウエイト量
- 潜水コンディション
- 着用保護スーツ
- 通算潜水時間
- 酸素濃度
- 潜水目的やコメント
- 見た生物など
自由に記録し、一緒に潜ったバディーのサインを記入して1ページが終わる。
でも、なぜ潜水日誌をログブックと言うのか?
最初は航海日誌
最初にログブックを使用していたのは航海船。
航海日誌のことをログブックと呼ぶ。
他にも航空日誌もログブックと呼ぶ。
ダイビングでも潜水日誌をログブックと呼ぶ。
航海日誌のログブック
船舶のログブックは当直の航海士が記入する。
- 気象
- 海況
- 進路
- スピード
- 他に航行中の様々な出来事を克明に記入
1時間または4時間ごとに記入。
正午の船の位置と航行距離も記入する。
船の動力
現在の大型船舶は重油が燃料。
小型の船は軽油やガソリンが燃料。
以前は蒸気船だった。
火で石炭や薪を燃やして蒸気を作り、この蒸気の力でスクリュープロペラや外輪を回して航海をした。
さらにその昔は帆船。
風の力で船を走らせていた。
現在も帆船はヨットなどで使用されている。
スピードも風任せ。
大航海時代も帆船。
丸太(Log)を流して速度を測る
大事な燃料
大航海時代、船上で食事を作るために必ず丸太や木片は薪として積まれた。
航海日誌はその頃にも使用されていた。
船のスピードを測定する計器はなかった。
ではどのようにスピードを測ったか。
ログ(丸太)を流して
船首から丸太を海面に落し船尾まで辿り着く時間を測った。
その時間を速度として記録した。
Log Book の Log の意味は丸太。
速度を測るために流した Log を航海日誌の名前に使用して Logbook と呼ぶようになった。
ダイビングでもこの Logbook をそのまま引用して潜水日誌をログブックと呼んでいる。