2年前土石流の災害にった伊豆山港で捕獲したイセエビが盗まれる
せっかく捕獲した伊豆山真弓丸のイセエビ盗まれる
10月15日伊豆山港でイセエビ5kg盗難
イセエビ盗難被害にあったのは2年前土石流災害にあった伊豆山港でダイビングボートで世話になっている真弓丸の川口勝美船長。
刺し網漁で捕獲したイセエビ5kgを出荷する為に港内のカゴに入れて保管。
2023年10月15日朝、出荷の為にカゴを上げると生きていたイセエビ全てが盗まれていた。
11月6日にも伊豆山港でイセエビ10kg盗難
3週間後の11月6日にも伊豆山港でイセエビが盗まれた。
盗難にあったのは他の漁師。
盗まれたイセエビは約10kg。
真弓丸船長曰く
「ふざけんなだよね。
こっちだって一生懸命生活してる訳だからさ。
土石流の後、しばらくは港も使えず漁も出来なかった。
やっと漁が出来るようになったのに。
毎日、漁が出来る訳じゃないんいだよ。
網を入れれば必ず捕れるものでもない。
盗んだ手口はイセエビ漁を知っている人間としか思えない。」
イセエビの値段
イセエビの1匹の重さ
いったいいくらの被害なのか?
イセエビ1匹の重さはだいたい500gほど。
大きいもので600g、小型で400g。
東京都中央卸売市場のイセエビの卸値
2023年8月の東京都中央卸売市場の1kgあたり卸値は月平均7,031円。
10月には1,500円~2,000円ほど高くなり、一番高い12月には4,000円以上高くなる。
店で買う場合は2~3倍の値段になる。
伊豆山での被害額
10月の卸値が8,000円だとしても5kgで40,000円。
10kgで80,000円。
漁師にとっては現金を持ち逃げされたと同じ。
網の修繕費、船の維持費、油代もかかる。
たまったもんじゃない。
盗んだ人は直ぐに返しなさい。
食べてしまったら現金で返しなさい。
2年前7月に大きなニュースになった伊豆山土石流被害
真弓丸船長も伊豆山土石流の被害者
真弓丸の川口船長の家も2年前土石流で流された。
船長夫妻は外出中で無事。
娘は自宅にいて土石流に飲み込まれたが偶然に天井が割れて屋根へ脱出。
隣人とレスキュー隊に助けられた。
今も自宅を再建することは叶わない。
港も土石流で埋まり漁中止
大量の土石流は川に沿って海へ流れでた。
土石流の一部は港内にも流れ入り、車の出入りもできない。
港内は水深が浅くなり船の出入りも困難になった。
陸上の泥とゴミを排除した後に浚渫工事に取り掛かる。
数ヶ月かけて伊豆山の港が使えるようになった。
しかしインフラは整備されていなかった。
2023年2月に伊豆山ダイビング復活
今年2023年2月にトイレ、シャワールーム、更衣室が新しく完成。
温水のシャワーと水洗トイレが使用出来るようになった。
災害前と同じように伊豆山へダイバーが戻ってきた。
真弓丸船長は漁師でもあるがダイバーを海へ運ぶ仕事もしている。
今後、イセエビ盗難がおきないことを祈る。