海外生活でコレラ感染に注意、手洗いとミネラルウォーター

コレラがイエメンで流行

イエメン、コレラで184人死亡

コレラアラビア半島南部のイエメンではコレラが拡大している。

現在、184人が死亡11,000人に感染の恐れがある。

2016年10月の最初のコレラ流行では100人以上の市民が死亡。

感染制御が不可能が心配

さらにコレラ流行が拡大する。

感染制御が不可能になるのではと懸念。

膨大に拡大すれば世界にも広まる。

コレラとは

コレラ菌による腸炎

腸炎

コレラを簡単に言うとコレラ菌による腸炎。

潜伏期間は2~5日。

数時間で発症する場合もある。

コレラ発症のメカニズム

コレラ菌に汚染された水を飲む。

または加熱不十分な魚介類を食べることにより体内にコレラ菌が入る。

胃酸でコレラ菌の大部分は死滅。

少数が小腸に定着。

コレラ菌が小腸でコレラ毒素を出し上皮細胞を冒す。

それにより細胞内の水分と電解質が大量に流出し嘔吐と下痢を繰り返す。

コレラに感染した最大の問題は大量の水分と電解質の損失。

コレラの症状は

強力な下痢による1日に20~30回のトイレに通い。

排便は米のとぎ汁のように白く濁る。

腹痛や発熱はなく体温が34℃代まで下がる。

脱水症状は急激に進み、血圧低下、頻脈、血行障害、筋肉の痙攣、死亡に至る。

皮膚は乾燥し皴がより、顔は老人のようになり「コレラ顔貌」と呼ばれる。

コレラ菌感染後の死亡率はコレラ菌のタイプによって変わる。

高いものでは死亡率80%、コレラ菌のタイプと患者の体力によっては数日で治ることもある。

直ぐに適度の治療ができれば死亡率は下がる。

治療の方法とは

コレラ感染では早めの治療が必要。

水分と電解質の急激な流出による脱水状態。

点滴により水分と電解質を補給。

コレラに効果のある治療薬を点滴。

患者に免疫が出来るようになると緩和する。

コレラの予防

現在コレラの感染はほとんどが海外。

食事前には必ず石鹸で手をよく洗う。

クリンスイA601飲み物と食べるものに注意。

  1. 水は必ず煮沸消毒されたものかミネラルウォーターを飲用、現地の生水は飲まない。
  2. 氷も煮沸消毒した水で作る。
  3. アイスクリームも煮沸消毒した水で作ったもののみ食す。
  4. サラダも注意、野菜を洗うのに煮沸消毒した水を使用。
  5. 完全に火を通した料理を食べる。
  6. 作り置きのものは再度よく火を通す。

上記6項目、疑わしい時は止める。

日本の上水道は全国で消毒されている。

海外での水道は消毒されていない場合がほとんど。

免疫の少ない日本人にとって海外生活では上記6項目は重要。