伊豆大島のケイカイのビーチダイビングでハンマーヘッドシャーク121匹

普通ビーチダイビングではハンマーヘッドシャークを見られない

夏の早朝限定ハンマーヘッドシャーク

hammer夏になると現れるハンマーヘッドシャークの群れ、それも早朝のみの限定。

昼間潜っても見られない。

毎朝、日の出と共に明るくなると群れで現われる。

昼間は何処にいるのだろうか?

きっと何処か近海にハンマーヘッドシャークの群れる場所があるのだろうが未だ解明されていない。

ビーチダイビングでハンマーヘッドシャーク

そしてここのハンマーヘッドダイビングはボートは利用しない。

タンクをかついで浜から入るビーチダイビング。

日本でも世界でもハンマーヘッドシャークを見らるポイントは他にもある。

日本では静岡県の神子元島のボートダイビングと先島諸島では冬の与那国島のボートダイビングが有名。

けれど伊豆大島のようにビーチダイビングでハンマーヘッドシャークが見られるポイントを他に知らない。

最近解ったハンマーヘッドシャークの群れ

20年以上前までは伊豆大島のハンマーヘッドシャークはまだ知られていなかった。

時おりハンマーヘッドシャークを見たという話しは聞いた。

自分もボートダイビングなら伊豆大島でハンマーヘッドシャークを見たことがある。

この時は透明度が6mしかなかったのでハンマーヘッドシャークが近すぎて気味が悪かった。

そして最近、夏になると早朝に決まってポイント名ケイカイを群れで通ることが解かった。

伊豆大島ケイカイのビーチダイビングでハンマーヘッドシャークの群れ

ケイカイのダイビングルールは2つ

夏ともなれば毎朝早朝にケイカイに島のダイビングサービスがゲストを連れて集まる。

周囲に民家はなく、多少うるさくても怒られることもない。

現在のケイカイのダイビングルールは2つ。

ひとつめは。

車道での器材セッティングは禁止、歩道側のコンクリートの上で器材のセットと着脱を行う。

ふたつめは。

日ノ出の後にエントリーすること。

エントリーは岩場で沖は強い流れ

ケイカイのエントリーは道路から斜面をわずかな砂利浜へ降りて、熔岩で出来た岩場から歩いて入っていく。

膝から腰の水深でマスクとフィンを装着。

浅い水深の岩場を海岸と平行に移動し、浅い岩場を抜ける。

水底がゴロタ石になったら岩場を抜けた証。

後は真沖に向かうと深度6mで壁のよう岩が出てくる。

この壁岩を越えると強い流れが出てくる。

いつも流れの方向は左から右。

ここからはけっして水面を移動してはいけない。

水底を移動し、岩につかまりハンマーヘッドシャークを待つ

水底の岩陰を利用して流れを避けながら水底を進む。

深度10mから16mへ落ちる辺りにハンマーヘッドシャークはやってくる。

中層は強い流れ、水底の岩につかまり巨大な魚体を待つ。

ただひたすら動かずにハンマーヘッドシャークを待つ。

ハンマーヘッドシャークは流れの下から昇ってくる

ダイバーには逆らえない強い流れを楽々昇ってくる。

流れの下から上へ向かって泳ぐ。

背中に流れを受け、沖に向いているカッコなら正面から現れる。

時には左側に現れ、時には右側にも現れる。

1匹の時もあれば数匹の時もあり、また10匹以上で現われる時もある。

気を抜く暇がない。

ハンマーヘッドシャークは121匹

水中で首振り人形のように左右に動かす。

40分のダイビングで今回数えたハンマーヘッドシャークは121匹。

見えていないハンマーを入れれば何匹の群れなのかは解らない。

透明度20m、水温は23~27℃を上がり下がりする。

サーモクラインが複雑にからみ魚がゆがんで見える。

大陽の光もまだ十分に届かず薄暗い。

動画を撮るがどうしてもピントが合いにくい。

ケイカイでのダイビングはガイドが必需

ケイカイでのハンマーヘッドダイビング深度は浅いが流れが速い。

ナビゲーションを間違えれば帰れず流される。

またエアー切れの心配もある。

現場を熟知したガイドが必要。