アグン山噴火、バリ島からの脱出ジャワ島最終回No,27
どうすれば良い?
乗り遅れ
あたり前だよな。
落胆するも、ここまで遅れればしょうがない。
今は夜中のam02:00過ぎ。
俺はこの後、何処に行けばいい?
再入国
カスタマーサービスへ行けと言う。
それは何処にあるんだ?
案内すると言われ、しばし待たされ飛行場の反対の端まで連れていかれた。
途中、再度入国手続きをする。
同日に出国して入国したのは初めてだ。
カスタマーサービス
クレーム受付場所
ガルーダインドネシアのカスタマーサービスとはクレーム受付場所のようなところ。
案内はされたが後は自分でやれと案内人は去って行った。
中に入ると50人ぐらいの人間が順番を守るでもなく、列に並ぶでもなく、我先にとカウンターのstaffに文句を言っている。
一人のstaffで3人ぐらいの客を相手にしている。
めちゃくちゃ
なにかメチャクチャな状態。
ここでも大声で怒鳴っている人間がいる。
とりあえず人垣の後ろに並び、順番にカウンターに近づくのを待つ。
それにしても羽田行きの飛行機だけではないようだ。
他にも遅延や欠航になった飛行機があるらしい。
新しいチケットを貰ったり、返金の金を貰った人間は去るのだけれど、また新たにトラブルを持った人間が入ってくる。
カスタマーサービスの中の人ゴミは減らない。
待ちに待った受付
1時間半ほど待ってやっと自分の順番が来た。
スラバヤからの飛行機チケットと乗る筈だった羽田行きのチケットを渡す。
これからが長かった、直ぐに次のチケットをくれるのかと思ったのになかなか発券されない。
担当staffは途中で席を離れて裏の方へ消えてしまった。
30分ほどで戻ってくると今晩12/2、23:55発のチケットをくれた。
また延泊
ホテルで休めるのかと聞くとそれもできる。
預け荷物は空港で預かれば、次の便にそのまま乗せるけれどホテルに持っていくには荷物が出てくるまでかなり待つけれどどうするか?と聞かれる。
取り出したい服はあったがそのまま荷物を飛行機に先の載せてくれるように頼んだ。
ホテルは近くにあるのか?
何処へ行けば良い?
ホテルで寝よう
ゲート1
空港のゲート1を出て1階に降りると同じユニフォームのスタッフがいるから聞けと言われる。
ゲート1は空港の反対側の端にあった。
フラフラしながら指定の場所まで行くとガルーダインドネシアのユニフォームを着たstaffがいた。
ベンチに座って待つように促される。
20分ほど待ってホテルのシャトルバスに乗った。
直ぐに走り出すバスは空港からどんどん離れる。
ホテルチェックイン
やっとホテルに着く。
フロントでチェックインしようとするとホテルチケットをくれと言う。
ホテルチケットは貰ってないと言うと現金で払うか?と脅迫されてるような言い方。
飛行機が遅れて乗り継ぎの飛行機に乗れなかった、ガルーダインドネシアのカスタマーサービスにこのホテルに来るように言われたんだ。
電話で確認をしてくれ!
もうここからは埒が明かない。
既に時間は04:30だ。
ここで休めると思ったがダメだ。
ホテルチケット
シャトルバスで再びジャカルタ空港
もう一度シャトルバスに乗ってジャカルタ空港の第3ターミナルまでホテルチケットを貰いに戻ることになった。
カスタマーサービスへ入ると中は相変わらずの混み具合、もう並んで待っていられない。
手前のカウンターを素通りし、奥の部屋まで入っていく。
ここでも各staffに3人ぐらいの客が噛みついている。
ホテルのチケットが欲しい
しばし状況を見ながら手隙になりそうなstaffにホテルチケットが欲しい旨を伝える。
また待たされる。
1時間半ほど待ってやっとホテルチケットをくれた。
何処に行けばシャトルバスに乗れる?
ちょっと待って。
シャトルバスを求めてさっきの場所へ
もう待てない、さっきと同じ場所だろうと思いゲート1の1階フロアーに行く、外はもう明るくなっている。
朝日の中シャトルバスを待つが1時間待っても来ない。
仕方ないので空港のサービス案内で聞くと、ゲート1の2階フロアーで待てばホテルのマークの入った車が30分毎に廻っている。
もし1時間待っても来なければカスタマーサービスで確認して欲しいと言われる。
所定の場所で30分待っても来ない。
もう立ちっぱなしで足が披露している。
3回目のカスタマーサービス
仕方なくカスタマーサービスまで戻りホテルチケットをくれたstaffにシャトルバスを尋ねると30分待たされ、案内人をつけてくれた。
乗った車はシャトルバスではなくワゴン車だった。
先ほどのホテルへ着くとホテルチケットを渡し、部屋の番号と昼と夜のミールクーポンを貰った。
ルームキーはと尋ねると部屋の中だと返事が返ってきた。
やっと寝れる
時間は09:30、最初にこのフロントに着いてから5時間もかかった。
腹も減ったがとりあえず寝よう、頭の中もフラフラ、足もパンパン。
部屋に案内されて驚いたのラブホテルのような部屋で外からかけるカギは無かった。
寝て昼飯を食べてまた寝た。
夕食を済ませた後、空港へ向かった。

ついに帰国
出国の時
ジャカルタ空港をかなり熟知した。
出発ロビーは2階、出国手続きを済ませ、羽田行きのゲートは10。
スムーズに到着、かなり広い待合所だ、店も多い。
今日も定刻より1時間遅れて羽田行きは出発。
薄衣しかない
この時、自分は半袖と長袖のTシャツ2枚しか持っていなかった。
預けた荷物の一番上にフリースを入れままだ。
ジャカルタでフリースだけ出すつもりでいたのだ。
機内が寒いので毛布を下半身に巻いた。
もう一枚ブランケットを欲しいと頼んだが無いと断られた。
明日羽田で預け荷物が出てくるまでこの状態が続く、日本は冬。
寒さだけでなく厄介なことがおこった。
足が何度もこむら返りをおこした。
伸ばしたいが狭い機内では伸ばせない、羽田に着くまで我慢するのみ。
羽田に到着
無事に到着、天気は良いが寒そうだ。
荷物を受け取るべく受け取り場所に行く、たぶん出てくるのは一番最後だ、10:30には外に出られるだろうか?
けれど期待は空しく消えた。
預けたバッグは出て来なかった。
着るものが無い。
こんな落ちが用意されていた。
ロストラゲッジの手続きをして、12:30に羽田空港を出た。
成田まで移動
リムジンバスに揺られて成田空港へ移動する。
車を成田に預けてあるので直接帰れない。
コートも車の中。
12月3日晴れ。
成田に着くまでTシャツ姿でいるとは思わなかった。
ボルケーノ!
後述
今回のバリ旅行は自分の他に5人、合計6人での旅行だった。
今まで記された経験をした方が自分の他に5人いる。
時間が経って貴重な楽しい思い出となることを期待する。
また貴重な体験をした一緒に同行された方の処々の手助けと現地でサポートをしてくれたMさんに心を込めて感謝の意を伝えたい。
そして4ヵ月後のパラオツアーに参加予定だった3人(今回、同行者)がキャンセルになった。
極度の疲労に耐えた両足のむくみはその後4年間消えない。