待伏せワニゴチとヒラメ、有毒ウニ同居のゼブラガニ

待ち伏せ型捕食者

伊豆山

潜降すると深度12mの岩場。

沖へ向って深くなる。

深度27mで斜面は終わり、平らな砂地が広がる。

キビナゴの群れが中層を泳ぎ、その下にはクロホシイシモチの大群。

後ろからはマアジの群れがやってくる。

ワニゴチ

砂地に降りると大きな魚を発見。

名前はワニゴチ

砂と保護色のワニゴチ
ワニゴチ

コチの仲間。

口が大きくワニに似ている。

英語名は crocodile flathead 。

保護色で砂に体を同化させ目の前を通り過ぎるエサの小魚を捕食する。

泳ぎ回るのは苦手。

特技は待ち伏せ。

 

上の動画では途中からカメラを近づけた。

身の危険を感じ瞬時に色を変え、その後逃げて行く。

ここは深度27m、深いのであまり長い時間はいられない。

15分で浅場へ移動。

ヒラメ

深度20m付近でヒラメを発見。

クロホシイシモチの群れを襲っていた。

大きな岩の上に保護色でひそむ。

捕食可能距離に入る獲物を狙う。

腹の一部が少し盛り上がっている。

既に1匹のクロホシイシモチを捕食済み。

ヒラメはカレイと違って砂地にいるとは限らない。

このような岩場にもエサを捜してやってくる。

目だけをキョロキョロ動かし獲物を追う。

鋭い歯は獰猛である証拠。

人間を噛むことは無い。

もし噛まれれば人間の指も切れる。

捕食可能距離にエサが入れば一気に泳ぎあがりアタック。

特技は待ち伏せ。

毒ウニ同居のゼブラガニ

ゼブラガニの器械的なフォルム

最後は深度12mでゼブラガニをさがす。

ゼブラガニは白とダークブラウンの縞模様。

フォルムは鎧の甲冑。

イイジマフクロウニに共生するゼブラガニ
ゼブラガニ

シマウマのような縞模様からゼブラガニの名前が付いた。

毒のあるイイジマフクロウニラッパウニに隠れている。

これらのウニがいればチェック。

猛毒のイイジマフクロウニ
イイジマフクロウニ07

ゼブラガニの家は有毒のウニ

イイジマフクロウニとラッパウニ。

素手では触ると危険。

ラッパウニに生息するゼブラガニ
ラッパウニとゼブラガニ

特にイイジマフクロウニは毒針が鋭く、簡単にグローブを貫通する。

刺されれば激痛に悩まされる。

触らないのが一番かしこい。

ゼブラガニはイイジマフクロウニの刺の間に棲み、刺や菅足を捕食。

刺を食べて自分の棲むスペースを作る。

上の動画に出てくるウニョウニョ動くエノキ茸のようなものは菅足。

イイジマフクロウニの足。

この菅足を使って体を浮かし移動する。

大家さんの足を食べてしまうゼブラガニ。

家賃も払わずイイジマフクロウニにとってどんなメリットがあるのか?

解らない。

特技は寄生、パラサイトクラブ。