伊豆大島のダイビングで初めてクロマグロ6匹に遭遇
大島は荒れていた
吹き返しの風
やはり吹き返しの風は止んでくれなかった。
それどころではなく、結局3日間とも南西の大風。
おかげで野田浜やケイカイ方面のポイントは波ウネリで入れない。
秋野浜だけ
陸地のポイントで入れるのは島の北東側にある秋野浜だけ。
せっかく大島まで来たのにちょっと寂しい。
台風で来れないことを考えればまだ良いのだがそれでも物足りない。
野田浜
風が直接当たる野田浜は
ごらんのように荒れている。
それに比べ秋野浜は三原山の風影になり、海岸付近に風はない。
ただし、沖は相当な風。
野田浜と比べるとウソのような静けさ。
秋野浜渋滞
この後、島中のダイバーがこの秋野浜に集まってダイビングをする。
駐車場は満杯。
水中もゴッタがえしに人間だらけ。
さらに海水浴のお客さんまでいる。
海の黒いダイヤモンドクロマグロ
沖の根に潜りたい
幸いなことに今回はボートダイビング。
混んでいる秋野浜へは潜らない。
港も北東側にあるので波の影響も少なく出船も決定。
しつこいようだがやはり北西側のポイントに入りたい。
流れがとても早く、海のパワーを感じさせてくれるポイント。
タカベとイサキがナイヤガラの滝のように降ってくるあのシーンが見たい。
大きなクエ、テングダイ、ヒゲダイ、トビエイ、数えきれないキンギョハナダイの宝石を見たい。
偶然が重なればブリの群れやシュモクザメにも会えるかも?
などと淡い期待を持たせてほしい。
ヨウゴシ
けれど現実は甘くなく、波のない北東のボートポイント「ヨウゴシ」で潜った。
離れの磯の沖側。
流れがあるがさほど強くない。
南から北への流れ。
コンディション良好タカベ
水温は25℃、透明度は20m以上。
なかなか綺麗。
直ぐに表れたのはタカベの群れ。
大きさ25cmサイズ、背中は黄色く輝き、ウメイロモドキに似る。
脂がのって今が旬、1匹800円もする魚。
煮て良し、焼いて良し、刺身でも良し。
けれど今回、口の中に入ることはなかった。
どれぐらい?いるのか大島のイサキ
そして次に現れた群れはイサキ。
その数が凄い、何処にでもいる。
ゆっくり泳ぎながら中層に漂うプランクトンを捕食。
ときおり大きなカンパチが追いかけるとその瞬間だけ群れがいなくなる。
その躍動感あふれる動きがたまらない。
流れの先端
深度22m、流れの上、岩場の先端に出る。
これより先は砂地でゆっくり深い。
岩場の下流側へ行けば魚は少ない。
ここが際。
もし回遊してくる大物がいればここを通る。
少しの間、ここで潮を待つことにした。
出た!
現れるまで時間はかからなかった。
流れの下から上へ、左から右へ、大きなシルエットをマスク越しにとらえた。
デカイ!
イソマグロ?
シルエットが似ている、けれど違う。
キハダマグロ?
ヒレが違う。
もしかして黒いダイヤモンド?
クロマグロ!
数は5匹、大きさは1m以上、重さは30~50kgぐらい?
ゆっくりと近づくも流石に早い、あっという間に消えた。
けれど、たぶん脅かしていないのでもう一度回ってきそう。
2~3分するとやはり現れた。
大きさは同じクロマグロ、数は6匹。
確かに見た。
写真は撮らなかった。
見ることを最優先。
撮っても距離があるので影しか写らない。
大島でクロマグロを水中で見る。
素晴らしい。
ダイバーでクロマグロを見た経験を持つ人は少ない。
貴重な経験。
昔、マレーシアのラヤンラヤンで見たドラム缶サイズのクロマグロを想い出す。