犬を飼う前に知っておいて欲しい、犬の気持ち

犬の気持ち

飼う前に

私の寿命は10年。

長ければ15年ぐらい生きられるかもしれない。

確実にあなたの寿命より短い。

けれど10~15年は長い。

何があっても最後まで、あなたのそばにいたい。

私を飼う前にどうかそのことをよく考えて欲しい。

考える時間、覚える時間

時間が必要。

私にはあなたが言ってることが解らない。

言葉を話すこともできない。

あなたが私に望んでいることを、ちゃんと分かるようになるまで少し時間が欲しい。

信じて頼る

私を信じて。

それが何より嬉しい。

私が理解出来なくて嫌な思いをさせてしまう。

けれど私をやさしく見守るあなたが好き。

犬はあなたに話したい

怒り続けないで

私のことをずっと叱り続けるのは止めて。

罰として閉じ込めたりしないで。

長く怒られ続けると怒られてる訳を忘れてしまう。

あなたには仕事や楽しみがある。

友達もいる。

けれど、私にはあなたしかいない。

話しかけて

私に話しかけて。

たとえ、あなたの話す言葉はわからなくても、話しかけて欲しい。

あなたの声を聞けば私に何を言ってくれているのか理解できる。

時おり野生が出てしまう

あなたは私に大きな期待をしないで。

あなたがしてくれたことを、私は決して忘れない。

あなたの優しさも、あなたがしてくれる事が好き。

でも時に野生に戻ってしまう。

これだけは止められない。

気持ちが流行ると止まらない。

叩かれれば痛い

私を叩く前に思い出して。

叩かれれば痛い。

気持ちも痛い。

私には、あなたの手の骨など簡単に噛み砕ける歯がある。

けれど決してあなたを噛まないようにしている。

叩かれて痛くても我慢している。

噛みたくはない。

犬

私が動けない理由も考えて

言うことをきかないとか。

手におえないとか。

怠け者だと叱る前にそうさせてしまった原因が無かったか。

もう一度考えてみて。

ちゃんとした食事をさせてもらっていた?

暑い炎天下に、長い間放っておいたことはなかった?

老いた私の心臓が弱って動けないのかもしれない?

犬は確実に先に死ぬ

最後まで面倒見て

私が年老いてもどうか最後まで世話をして。

私はあなたより早く歳をとる。

確実にあなたより先に世を去る。

死ぬときは側にいて

最期のお別れの時には、私のそばにいて。

「つらくて見ていられない」とか。

「立ち会いたくない」とか。

そんなこと、言わないで。

あなたがそばにいてくれるなら私はどんなことも受け入れる。

そしてどうぞ忘れないで。

私がいつまでもあなたを愛していたことを。