6月江之浦でアオリイカの産卵が最盛期
江之浦でアオリイカの産卵
深度14mではお祭り騒ぎ
場所は神奈川県小田原市江之浦の沖。
水深14mに沈められたビワの木。
多くのアオリイカのカップルが産卵に集まっている。
アオリイカについては「観たい方は必見!アオリイカの産卵 15」でご紹介。

英語で reef squid 言われるアオリイカの産卵は凄い。
アオリイカ40匹の産卵
現在40匹ぐらいのアオリイカが集まって、次から次と産卵。

アオリイカの産卵は一夫一婦制。
小さい方がメスで大きな方がオス。
胴の長さは40~60cm。
足の長さもいれるとかなり大きい。
産卵はメスが産卵場に入り足をからめるように卵が入ったカプセルを産みつける。
卵カプセルは寒天質の卵鞘。
産卵床や海藻などに絡みつける。

一房の卵鞘はサヤエンドウを筒状にしたよう。
卵が7つほど入っている。
オスは気をつかう
オスは他のアオリイカが邪魔しないように付き添う。
1回目の産卵行動が終わると産卵場から少し離れた場所でオスと交接する。
精子の入ったカプセル精莢を体内に入れ受精。

受精して産気づくと産卵場に近づいて産卵を繰り返す。
その間、オスは他のオスを警戒。
近づくオスに対しては体表面を茶色に変えて威嚇。

それでも近づいてくるオスに対してはメスの前に体を入れてブロック。
メスはマイペース
オスは周囲に気を使うがメスはマイペース。
メスはオスの動きには関心がないようで産卵活動のみに集中。
争い事を起こしているのはオスだけ。
アオリイカの産卵の見方
アオリイカの産卵の見方
アオリイカに警戒させないように近づく。
産卵床に近づいたら中層を泳がない。
水底を這ってゆっくり近づく。
アオリイカが離れるようなら近寄らず後方へ下がる。
大人数で広がって近寄るのはタブー。
アオリイカはダイバーの泡も警戒の要素。
動かずに静かに見る。
慣れればOK
慣れてくれば1mぐらいまで近寄れる。
側で産卵活動を見ることができる。
ダイバーよりも他のオスが近づくのは嫌。
ダイバーの泡も警戒しなくなってくる。
動かずに見る。
触るのはチョータブー。