釣果の坊主、一荷(いっか)、つぬけ、一束(いっそく)の意味
釣果無しの呼び方
坊主とは
魚が1匹も釣れないこと。
仏教ではイワシ、アジ、サバなどの魚や鶏、豚、牛などの動物を殺すことを禁止している。
ゆえに魚を殺生する釣りをしない。
坊主は魚を獲ることが無いので魚が1匹も釣れないことを坊主と言う。
ただし現代の僧侶は魚や肉を食べる人も普通にいる。
坊主の意味のもう一つの説
坊主は頭に毛がない。
魚に食い気が無い。
喰い毛が無いにもじって魚が釣れない。
ゆえに釣果ゼロという説もある。
釣りで言うオデコとは
オデコも毛が無い。
魚の食い気が無い
坊主と同じ意味。
一桁釣果の呼び方
一荷(いっか)とは
1本の釣り糸で魚を2匹同時に釣り上げること。
釣針は2本以上使用してもかまわない。
1本の糸で1匹釣るのが当たり前の状況で一荷釣りはラッキー的な要素がある。
昔、天秤棒で担いだ荷物は前後に2つ。
一本の天秤棒で担ぐ荷物が2個なので、1本の釣り糸で魚を2匹釣り上げることを一荷(いっか)と呼ぶ。
現在はダブルと呼ぶ方が普通。
3匹以上釣り上げた時は
1本の釣り糸で3匹同時に釣り上げることは3点掛け。
1本の釣り糸で4匹同時に釣り上げることを4点掛け。
1本の釣り糸で5匹同時に釣り上げることを5点掛けという。
2桁代や3桁代の釣果の呼び名
つ抜けとは
一人で釣り上げた魚の合計が10匹以上になったこと。
ひとつ(1つ)
ふたつ(2つ)
みっつ(3つ)
よっつ(4つ)
いつつ(5つ)
むっつ(6つ)
ななつ(7つ)
やっつ(8つ)
ここのつ(9つ)
とお(10)
1から9までの数え方には「つ」を付ける。
10以上の数には「つ」を付けない。
ゆえに10匹を釣った段階でつ抜けと言う。
一束とは
一人で釣り上げた魚の合計が100匹に達したこと。
稲刈りの時、稲を10本たばねたものを1把と呼び、1把を10たばねたものを一束(100本)という。
これを釣りでも応用し、100匹釣り上げた時に一束釣りと呼ぶ。
釣果200匹の場合は二束、300匹の場合は三束となる。
ちなみに釣り以外では1束は100とは限らない。