測りにも定規にも使える1円玉の秘密
1円玉は基本の重さ
1円玉は1グラム
日本で普段使用している通貨の中で最少額のコインは1円玉。
1円玉はアルミニウムで出来ている。
非常に軽いのは周知の事実。
重さは丁度1グラム。
10枚あれば10グラム、100枚あれば100グラム、1000枚あれば1000グラムで1kg。
重量計がない時は代用品として使用できる。
水面に浮く1円玉
そしてこの1グラムの1円玉が水に浮くのは知っているだろうか?
通常1円玉は水に沈む、けれど平らな面を上にしてゆっくり浮かべれば1円玉の持っている浮力と表面張力によって浮くことが出来る。
静かにやらないと沈んでしまうのでゲームにもできる。
実は1円玉は重さだけではなく長さを測る時にも役に立つ。
1円玉は2cm
1円玉の直径がちょうど2cm。
10個一直線に並べれば20cmの長さ。
定規がないような場合は1円玉は長さを測るのにも使える。
64歳の1円玉の秘密
64年以上使われている
現在のアルミニウム製の1円玉は1955年(昭和30年)から使用され続けている。
年齢にすると64歳、利用期間のとっても長い3番目の硬貨。
一番長い硬貨は5円玉で1949年(昭和24年)から、2番目は10円玉で1951年(昭和27年)から使用されている。
毎年のように作られている1円玉だけれど昭和43年の1円玉だけはない。
この年は1枚も1円玉が作られなかった。
もしサイフの中に昭和43年と浮き彫りされた1円玉があったとしたら、それは偽金かもしれない。
400倍の価値の1円玉も
1円玉も作成数が少ない年にはそれなりの価値がついている。
平成23年~平成25年で400円
平成13年で 20円
平成22年で18円
平成14年で 10円
平成12年で 6円
昭和64年で 3円
となっている。
ちなみ1円玉を1枚作るのに必要な経費は3円、硬貨の価格よりも3倍のお金がかかる。
若木は何の木
1円玉の表面にある木のデザインは何の木だかわかる人はいるだろうか?
この木の名前を言い当てることができる人はいない。
なぜならモデルになった木がない。
想像で書いた木がデザインされているため名前がない。
1円玉を使わない時代
そんな1円玉も1970年頃から1989年(平成元年)の消費税が取り入れるまで利用価値がとても低かった。
商品の価格が10円以上の値段をつけたものが多く、低くても5円単位の値段をつけていた。
つまりおつりに面倒な価値の低い1円玉を使わなくても良いように値段を設定していたため、1円玉の使用がほとんどなかった。
1円玉の価値を感じられない時代。