バリ島のアグン山噴火、バリ島からの脱出No,19 空港閉鎖2日目11/28
デンパサールの状況
状況が知りたい
am10:00ホテルのフロントからデンパサールのエージェントに電話をする。
やっとつながった。
こちらの状況を説明してからフライトキャンセルになった分の帰国へのチケット予約を依頼したい旨を伝える。
それと噴火とデンパサール空港ならびに市街の様子がまったくこちらでは解らないので聞いてみた。
まずデンパサール空港
安全を考慮して一時的に閉鎖している。
それが24時間単位で確かめて実施されているとのこと。
特に火山灰が降ったとかはない。
いたって普通の状況である。
デンパサールの街
同じく火山灰などは降っていない。
噴火の音も聞こえないし噴火の煙も見えない。
普通のデンパサールの街の状態。
こちらからデンパサールまでの道
特に閉鎖されている場所はない。
陥没、地割れ、などの場所も聞いていない。
エージェントStaffのお薦め
とりあえずデンパサールまで来て欲しい。
延泊の場合は火山噴火という天災であるのでホテル宿泊は個人負担になる。
値段の上下はあるが安い価格のホテルでも高いホテルでも何処でも手配をする。
デンパサール空港がオープンしたら順に飛行機の席を確保するというものであった。
今持っている懸念を聞く
デンパサールで延泊
今日もし、デンパサールへ行った場合にはデンパサール空港がオープンしない限り、デンパサールで延泊するということか。
またオープンしたからと言って直ぐに乗れる訳でない?
答え「そうなります」
デンパサールからリターン
万が一長期にわたる閉鎖となればジャワ島まで移動、つまりこちらまでまた戻って船に乗り移動を続けるということ?
答え「そういう可能性もあります」
ならば、今そちらに向かうよりここからジャワ島へ移動した方がはるかに近いし早い。
ジャワ島経由
ジャワ島のスラバヤから帰国する飛行機を手配することは可能か?
答え「スラバヤからの帰国も可能です。そちらを希望されるならそのよのように手配をします。飛行機の状況を確認します。1時間以内に電話するのでお待ちください。」
電話を切った。
それからのやりとり
電話待ち
全ては話せなかったが先方も私だけを相手にしているのではない。
他にも同じ件で多くのカスタマーに対応している真っ最中。
出来るだけ解り易く、簡潔に要点を伝えることで相手の対応も違ってくる。
1時間の制限、こういう場合出来るだけ面倒がないようにフロントの電話の側にいる必要がある。
約束通りに1時間以内に電話がかかってきた。
第2ラウンド
先方「スラバヤからジャカルタ、乗り継いでジャカルタから羽田への便となります。
現在、最短で手配できるのは12月1日発が一番早い便になっています。
それ以前はもう既に満席です。
今この12月1日発の便も早くしないと満席になる可能性があります。
スラバヤから羽田までの飛行機代の負担はなく手配できますがスラバヤまでの移動費、宿泊費、食事代は個人負担になります。
ホテルの手配なども必要であればできます。」
そういえばバニュワンギからスラバヤへ飛ぶ飛行機があると聞くが?
この質問には担当Staffも解らないようだった。
便名と出発時刻を伝えると調べてみるので時間をくれと電話を切った。
またフロントに釘付け状態だ。
第3ラウンド
しばらくするとフロントの電話が鳴り呼ばれた。
先方「確かにバニュワンギに小さな空港がありスラバヤまで飛んでいます。
ガルーダインドネシア航空の飛行機でしたら調整してみます。
他の飛行機会社を利用でしたら個人で手配をしていただく他ありません。
ただしバニュワンギからスラバヤまでの飛行機代は個人負担して頂かなければなりません。
それと12月1日発の飛行機が満席になってしまったようです。」
えっ!さっきまだ席があると言っていたのに?
先方「確かにさっきまでは空席があったのですがどんどん席が埋まっている状況です。
どうしますか?
デンパサールへこられますか?
それともこのままジャカルタ経由の手配を進めていきますか?」
少しだけ時間をください。
落ち着いて考えてから返事をします。
休憩
もしこのままデンパサールへ行ったなら?
腹が減っては頭がまわらない。
昼食を食べながら頭の中を整理した。
空港がオープンになるのはいつか?
きっとイライラしながら数日をデンパサールの町中で過ごすのだろう。
そして最悪の場合、またこちらへ戻り長い時間をかけてジャワ島を横断しなければならない。
帰れるのがいつか?
待つのは辛いだろ。
ではジャワ島へ渡り、帰るなら?
直ぐではないが数日後にはハッキリ帰れる。
どうせ延泊ならこのリゾートホテルでのんびり過ごせる。
バニュワギやスラバヤという知らない土地を見ることが出来る。
経費は若干必要。
バニュワギからスラバヤまでの移動手段が車か飛行機か、いつ動くかがポイントだ。
ギリマヌク港 大渋滞
そんなことを考えているとデンパサールからギリマヌク港の道がかなり渋滞しているとある人が教えてくれた。
デンパサール空港から飛行機に乗るのを諦めた人たちがジャワ島のスラバヤ空港を目指し、大移動が始まった。
ギリマヌク港からデンパサール方面へ車がいっぱいで動かない。
渋滞が解消するまで何時間かかるのか?
数日、渋滞したままかもしれない。
今ここを動くのは得策でないように思えてきた。
第4ラウンド
昼食後、電話をかけバニュワンギ~スラバヤ~ジャカルタ~羽田までの飛行機手配をガルーダインドネシア航空に頼んだ。
同じガルーダインドネシア航空に乗り続けるのには理由がある。
万が一、飛行機が遅延になった場合に次の便に乗り遅れることはよくある事。
そのときに他の航空会社への乗り継ぎなら個人理由による遅延となることもあろうが同会社なら遅延してもその後の飛行機を無条件で手配する責任があると考える。
ホテルには延泊する旨を伝え、飛行機の日がまだ決まらない事も伝えた。
フロントでエージェントからの電話をずっと待っていたが返事はなかなか来なかった。
夕方5時半に電話が鳴り呼ばれた。
第5ラウンド
先方「時間的に今日はこれが最後の電話になりそうです。
とりあえず12月1日出発のスラバヤ~ジャカルタ~羽田は手配出来ました。
けれどバニュワンギ~スラバヤ間の便がまだ確認できていません。
もし、このあと席をとれたら手配してもかまいませんか。」
お願いする旨を伝え、電話を置いた。
車でのスラバヤまでの移動になった場合の時間と費用をホテルスタッフと交渉した後、暗くなった部屋に戻り汗だくの体をシャワーで流した。
試合後
昨日に続いて最後の夕飯?
夕飯はナシゴレンでも食べよう。
バリで人気のナシゴレン、バリ風チャーハン。
ナシゴレンスペシャルを頼むと焼き鳥のサテと卵焼きがついてくる。
どこのレストランでもナシゴレンにはハズレがない。
各店、味は違うが美味い。
海外旅行傷害保険
話は変わるがバリ島へ出発前、色々な旅行傷害保険について調べてみた。
地震、津波、噴火などの天災によって帰国の飛行機の遅延が生じた場合の飛行機代、ホテル延泊費用、食事代は保険金を支払う対象にはならない。
どこの保険会社も同じことを表記している。
例えもし保険金がおりたとしても最大で30.000円まで。
成田空港の出国ゲート際の海外旅行傷害保険の窓口でも同じことを伝えていた。
全ては個人負担だ。
次はNo,20 アグン山噴火、バリ島からの脱出 空港閉鎖3日目。