神奈川県の江之浦で20匹のヒロウミウシ

陸上は灼熱、水中は天国

暑い夏は早く潜りたい

太陽の陽射しが肌にじりじり。

息を吸えばアスファルトに暖められた空気が口に入ってくる。

体中から噴き出す汗が止まらない。

こんな日は海へ潜りたい。

全身を濡らしたい。

江之浦にヒロウミウシ大量

江之浦で面白い話を聞いた。

エントリーして最初のケーソンの隣の岩に沢山のヒロウミウシがいると。

もう7月、ウミウシが少なくなる時期なのに本当か?

深度4m、水温24℃

早速、確認にしてきた。

暑い陸上よサヨウナラ、涼しい水中よコンニチワ。

目標地は深度4mと浅いため、水温も高めの24℃。

先週の雨続きの影響が残り透明度は良くない。

それでもウミウシ捜しには問題ない。

同じ岩にヒロウミウシ20匹

ライトの光が必需品

予定の岩へ到着。

ウミウシがいるのは影になっている部分。

暗くて色も良く解からないのでライトの光が必需。

ライトのスイッチをONにしてワイド最大光に切り替える。

岩肌がハッキリ見えてきた。

端から順番にチェックしていく。

すると直ぐに小さなピンク色の小さなフサフサが見えた。

目当てのヒロウミウシだ。

ヒロウミウシ

ヒロウミウシの説明

体はピンクで、フサフサの突起先端は白い。

体長は大きいサイズで5mmほど。

小さいものは1mmほどのものもいる。

肉眼で確認できるギリギリのサイズ。

前部には2本のピンク色の触角があり褶葉(しょうよう)もある。

二次鰓の色もピンク色。

エサは赤いチゴケムシ(血苔虫)。

何匹いるのか?

ヒロウミウシ

話し通り沢山いる。

1匹で離れている所もあれば、3匹まとまっている場所もある。

2匹交尾中のヒロウミウシもいた。

交尾中のヒロウミウシ

ヒロウミウシ
2匹寄り添い交尾中のヒロウミウシ

体をピッタリ寄せ合う2匹。

ウミウシは雌雄同体。

オスの生殖器とメスの生殖器を1匹の体の中に持つ。

だが1匹単体で受精することはできない。

受精するためには別の個体の精子が必要。

小さいので1匹に見えるが2匹が寄り添っている。

お互いに生殖器を出し相手と交接。

自分の精子を相手に与える。

また自らも相手から精子をもらい受精をする。

全部で20匹

解かる範囲で何匹いるか数えたら大中小合わせて20匹のヒロウミウシが見つかった。

5mmの成熟個体もいれば1mmほどの小さな個体もいた。

繁殖のために集まったのだろうか?

それともエサのチゴケムシの香りに誘われたのだろうか?