小田原江之浦の深度16mで海水温26℃で過去最高!クマノミ初産卵
神奈川県江之浦の海水温26℃
江之浦の海水温、異常上昇
江之浦の海が大変なことになっている。
2024年8月に入り海の水温が上がっている。
例年あたりまえのことなのだが今年は異常な状況。
過去最高水温26℃
というのは水面水温が27~28℃。
16mの水底水温が26℃もある。
過去ここまで水温が高くなったことはない。
ダイブコンピューターGALILEOのデータ
深度:15.6m
Dive Time :52分
酸素濃度:21%
水底水温:26℃
反復潜水:2ダイブ目
潜水開始:2024年8月4日10時22分
黒潮の水温も30℃前後に上昇
伊豆沖の黒潮本流の水面水温は29.5℃、30.0℃の海域もある。
小田原の水面水温は27~28℃。
まさに実感した温度。
今まで8月の上旬でここまで水温が上がったことはない。
1年でいちばん水温が高くなる9月上旬でも水底水温24~25℃が通年の水温。
1~2ヶ月遅れてやってくる海の季節
日本の陸上には季節がある。
そして海にも季節がある。
陸上の季節よりも1~2ヶ月遅れてやってくる。
海の温度がいちばん高くなるのは8月末~9月上旬。
8月上旬で水底水温が26℃だったら9月上旬には何度になるのか?
来冬のワカメも無理
水温が高すぎて海藻が育たない。
本州周辺の海藻は冬の冷たい時期に育つ海藻が多い。
この分では冬もあまり水温が下がらない。
ワカメは来冬も期待できない。
江之浦の高水温でクマノミ元気で初産卵、それも3回目
江之浦のクマノミが今年越冬
クマノミは冬、水温が14℃まで下がるとイソギンチャクの奥に入り、あまり動かなくなる。
もともと南方系のクマノミ、江之浦のクマノミも寒いのが苦手。
13℃の水温が長く続くと弱り、死んでしまう。
冬を乗り越えられない
クマノミが越冬することは江之浦では稀。
今まで数回越冬したことはある。
けれど1匹だけ。
ほとんどの場合、寒さに耐えられず死んでしまう。
江之浦クマノミ初カップル
それが今年2匹が越冬した。
水温が14℃まで下がった日が比較的少なかった。
ゆえに体力が続いたものと思われる。
そしてその2匹が立派に成魚となり、江之浦初カップルが誕生した。
水温高い江之浦でクマノミ初産卵
14mの砂地と岩場の境にあるサンゴイソギンチャクを棲家と漂うプランクトンをエサとしている。
そして7月中旬に水温が上がって産卵を始めた。
イソギンチャクの下の岩肌に赤い楕円形のタマゴを500個ほど産みつけた。
江之浦でクマノミが産卵したのは初めて。
なんと3回目の産卵、クマノミにとって水温26℃は快適
8月3日、クマノミのタマゴを見た時は目がキラキラして光って見えた。
8月4日、タマゴを観察すると全てが孵化した後、昨夜全てがハッチアウトしていた。お腹が既に大きいのでまた直ぐに産卵する気配。
8月8日、クマノミを訪ねると赤い小さなタマゴを沢山岩肌に産みつけていた。今年3回目の産卵。
やはり海も温暖化は進んでいる。
静岡県沼津の獅子浜では深度15mで水温28℃
8月10日静岡県沼津の獅子浜で潜った。
深度15mで水温28℃もある。
30~40mまで潜れば水温22℃と聞く。
9月の上旬には何度まで上がるのか?